2015フランクフルトショー
トヨタ、新型「プリウス」を欧州初公開。現地でも大人気
2014年に公開された「TOYOTA C-HR Concept」が5ドア版として登場
(2015/9/16 07:52)
- 2015年9月19日~27日(一般公開)
- 独フランクフルト Messe Frankfurt
米国ラスベガスで発表してから1週間、ここ欧州の地でも鮮やかな光沢が特徴的なハイパーソニックレッドカラーに塗られた新型「プリウス」を公開。会場には多数の報道陣が詰めかけ、欧州でのプリウスに対する関心度の高さがうかがえる状況になった。
新型プリウスでは、これまでのトライアングルシルエットデザインを継承しつつ、パワートレーンユニットとプラットフォームを刷新し、一体的に新開発するという同社独自のクルマづくりの構造改革「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を初採用。ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化やボディーの高剛性化を図るなど、「洗練された低重心のスタイル」「走る楽しさ」の実現に向け開発が進められてきた。
その結果、ルーフの頂点を20mm低くしつつ前出しし、エンジンフードも低くすることでスタイリッシュなシルエットを実現。その低さについては、新型プリウスのフロント部に配置されるエンブレムは、スポーツカーの「サイオン FR-S(日本名:86)」と同じ高さにあることが紹介されている。ボディーサイズは現行モデルから60mm長く、15mm広く、20mm低い4540×1760×1470mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは共通の2700mm。
パワートレーンについては、熱効率を40%以上に高めたエンジンをはじめ、トランスアクスル、モーター、電池といった各ユニットをコンパクトにするとともに軽量に仕上げた。具体的な車重や燃費は公表されていないものの、「優れた低燃費を実現する」という。
そのほか、これまでトーションビーム式だったリアサスペンションはダブルウィッシュボーン式に変更されている。
今回のフランクフルトショーで新型プリウスの詳細についてのアナウンスはなかったが、米国やフランクフルトショーで発表されたのは「新型プリウス」であり、コンセプトモデルではないことがうかがえる。となると、正式発表の場が東京モーターショーなのではないかと期待するのは筆者だけではないはずだ。