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トヨタ、新型「プリウス」は各グレードでバッテリーを使い分け
4WDは低温特性のよさからニッケル水素に
(2015/12/10 13:52)
- 2015年12月9日発売
トヨタ自動車は12月9日に新型「プリウス」の発売した。JC08モード燃費値は、40.8km/Lの「E」グレードを除いて各グレード共通で、2WD(FF)車の37.2km/L、4WD(E-Four:電気式4輪駆動)車の34.0km/Lとなる。
新型プリウスは、「E」「S」「A」を基本としたグレードがあり、駆動用バッテリーはニッケル水素とリチウムイオンの2種類を用意する。「S」にはニッケル水素、「E」「A」にはリチウムイオンが搭載される。また、「S」「A」に設定される4WDモデルにはニッケル水素を搭載する。
グレードに合わせてリチウムイオンとニッケル水素を使い分け
新型プリウスのチーフエンジニアであるトヨタ自動車 製品企画本部の豊島浩二氏は、リチウムイオンとニッケル水素、2種類のバッテリーを使い分けることなどで、各グレードの燃費値をそろえたと説明する。
豊島氏は「ニッケル水素もリチウムイオンも同じ性能で、原価もほぼ同じになっています。ニッケル水素は使い慣れている部分がありますし、リチウムイオンはこれからの技術で、両方ともやっていくのはプリウスの役目」と話した。
続けて「上級グレードにおいては質量や装備面で燃費を出しにくい部分もありますので、バッテリーをすみ分けることによって、SグレードとAグレードの燃費を同じにしています」と述べた。
また、4WDモデルにニッケル水素を採用したことについて、豊島氏は「ニッケル水素のほうが寒冷地における特性がよくなっています」と述べるとともに、「今回搭載するニッケル水素も、効率化してコンパクトにしています。ニッケル水素とリチウムイオンには、それぞれのよさがあるので、それらを使い分けています」と説明した。