【2013ジュネーブショー】
ジュネーブショー、「フォルクスワーゲングループナイト」で開幕!
VW「XL1」やポルシェ「911GT3」、ランボルギーニ「ヴェネーノ」など注目マシンが登場
(2013/3/6 13:12)
昨年の全ブランドの生産台数が900万台を突破したフォルクスワーゲングループ。勢いをそのままに、モーターショー前日の恒例となっているグループナイトで多くのワールドプレミアが明らかになった。
フォルクスワーゲンからは、111km/Lの燃費性能を誇る究極のエコカー「XL1」が登場。ジュネーブ市内でも走っているようで、走行テストは順調に進んでいる様子。
XL1の対局に位置するのが、ポルシェ新型911の「GT3」とランボルギーニの設立50周年記念モデル「Veneno(ヴェネーノ)」。911 GT3は、水平対向6気筒 3.8リッターエンジンから発生する最高出力が475PS。0-100km/h加速はわずか3.5秒で、最高速は315km/hをマークする。一方のヴェネーノは、世界限定3台という超希少なロードゴーイングカー。12気筒6.5リッターエンジンは実に750PSを発生し、最高速355km/h、0-100km/h加速2.8秒を誇る。ちなみに価格は300万ユーロとなっているが、すでに3台とも売約済みと言う。
ワールドプレミアしたその他の車両で注目すべきは、ベントレー「フライングスパー」やアウディ「A3 e-tron」。新型フライングスパーは、従来からのデザインを継承しつつもコンチネンタルGTに通じるフロントデザインを取り入れ、インテリアではクラフトマンシップを十分に感じさせるウッドパネルやレザーを採用。パワートレーンは、W12気筒6リッターに8速ATを組み合わせている。
A3 e-tronはアウディブランドで初となるプラグインハイブリッド。エンジンは1.4リッターのTFSI。モーターの最高出力は75kWで最大トルクが330Nm。バッテリー容量は8.8kWhとなっていて、エレクトリックモードでの航続可能距離は50kmとなる。
また、グループナイトでは今後、2020年までにフォルクスワーゲングループ全体で CO2の排出量を95g/kmにすることや、2018年までに自動車メーカーの中で環境性能でトップになるという目標が語られた。その第一歩として、2年以内に生産時に使用するエネルギーと水の使用量を10%削減することが挙げられている。
実用的なモデルには次々と環境性能に優れた車両を導入し、一方でハイパフォーマンスカーによる運転する楽しみ、フライングスパーのような上質さを醸す車両など、全方位的で地位を固めていく方針が伺えた。
明日開幕を迎えるジュネーブモーターショーでは、グループナイトでお披露目されなかったモデルも多く登場する予定となっているので、プレスデーでもフォルクスワーゲングループの動向から目が離せない。