東京モーターショー2013

アルピナ、「B4 ビターボ クーペ」をワールドプレミア

今年はニコル・グループと提携してから史上最多の受注数、「日本は重要なマーケット」とボーフェンジーペン社長

プレスカンファレンスで、B4 ビターボの初公開を行ったアルピナの代表取締役アンドレアス・ボーフェンジーペン氏
東京ビッグサイト 東3ホール

会期:11月20日~12月1日(一般公開日:11月23日~12月1日、プレビューナイト:11月22日17時30分~)

 BMWのモデルをベースとしたコンプリートカーを生産・販売しているアルピナは、東京モーターショーで新型「ALPINA B4 BiTurbo Coupe(アルピナ B4ビターボ クーペ)」のワールドプレミアを実施した。

 プレスカンファレンスでは、アルピナのアンドレアス・ボーフェンジーペン社長がスピーチを行い、「アルピナは今年、ニューモデルのB3 ビターボ、D3 ビターボを含むいくつかの新商品をリリースすることにより、販売台数が大幅に伸び、これまでのところ非常にエキサイティングな年になりました。世界での販売台数は1400台を超え、日本国内でも300台を超えるオーダーをいただいています。300台という数字は、1979年から輸入販売を行っているニコル・グループと提携してから史上最多の受注数になります。それだけ、日本は重要なマーケットであり、アメリカ、ドイツとともに非常に価値のあるロイヤルティの高いお客様がいらっしゃいます」と全世界的に好調なセールスと、国内でも輸入開始から最多の販売台数を記録したことを報告した。

 続いて、世界でも重要なマーケットと位置づけられる日本で、今年4モデル目となる「B4 ビターボ クーペ」のワールドプレミアが行われた。

 B4 ビターボ クーペは、先日国内でも販売を開始したBMW「4シリーズ クーペ」をベースにアルピナのノウハウを注ぎ込み、パフォーマンスを引き上げているモデル。エクステリアはアルピナの特徴であるフロントとリアのスポイラーを装備し、ゼロリフトと高速安定性を実現する。

 エンジンは、直列6気筒3.0リッターのビターボ(ツインターボ)で、最高出力は301kW(410PS)/5500-6250rpm、最大トルクは600Nm(61.2 kgm)/3000rpmを発生する。最高速は305km/hをマークし、0-100km/h加速はわずか4.2秒というハイパフォーマンスカーになる。

ワールドプレミアを行ったB4 ビターボ クーペ。搭載エンジンは直列6気筒3.0リッター ビターボで、最高出力は410PS、最大トルクは61.2 kgmを発生。サスペンションも専用のチューニングが施され、20インチのミシュランタイヤもセットされる
メーターやステアリングなどが伝統的なアルピナブルーにカラーリングされている

 そして、B4 ビターボ クーペとともに国内で初公開となったのが「ALPINA D3 BiTurbo Limousine(アルピナ D3 ビターボ リムジン)」。

 こちらは、2009年から販売を開始しているディーゼルエンジンを搭載したモデル。エンジンは直列6気筒 3.0リッタービターボ。最高出力は350PS、最大トルクは71.4kgmで、最高速は280km/hをマークし、0-100km/h加速は4.6秒となる。パイパワーなディーゼルエンジンだが、JC08モード燃費17.0km/Lという側面も併せ持っていて、“エコなラグジュアリーセダン”という独自の魅力を放っている。

 なお、アルピナの輸入販売を行っているニコル・グループでは、来春に国内で4000台目のアルピナ車両の登録が行われる予定になっているという。2014年夏には、ワールドプレミアされたB4 ビターボ クーペも導入するとのことで、さらなる快進撃が続いていく。

ジャパンプレミアとなるD3 ビターボ リムジン。搭載エンジンは直列6気筒 3.0リッタービターボ。最高出力350PS、最大トルク71.4kgm

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。