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アルピナ史上初となるハイブリッド×ディーゼルターボ「BMW ALPINA D3 S」
独自の味付けでよりエレガンスでスポーティに仕上げる
2020年5月11日 19:07
- 2020年5月6日(現地時間)発表
- BMW ALPINA D3 S Limousine(サルーン)1078万円
- BMW ALPINA D3 S Touring 1117万円
BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナは5月6日、3シリーズのハイブリッドディーゼルターボモデルをベースにした「BMW ALPINA D3 S」を発売した。
アルピナ日本総代理店であるニコル・オートモビルズでは5月11日より予約受付けを開始。日本への導入時期は12月を予定している。価格はBMW ALPINA D3 S Limousine(サルーン)が1078万円、BMW ALPINA D3 S Touringが1117万円。
新たに登場したBMW ALPINA D3 Sは、これまでの典型的な現代のディーゼルモデルとは異なり、低回転域でも優れたスロットル応答を提供するドライブトレインでありながら、スポーティで高回転まで回り、ハイブリッドとディーゼルターボのよいところを見事に兼ね備えた。
搭載するエンジンは2つのターボチャージャーと高性能冷却システムを備えた3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンで、最高出力261kW(355HP)/4000-4200rpm、最大トルク730Nm/1750-2750rpmと、どのエンジン回転域でも鋭く加速でき、サルーンは0~100km/hまで4.6秒(ツーリングは4.8秒)という加速力を発揮し、17.5秒(ツーリングは18.3秒)で200㎞/hに到達する実力を持つ。また、最高速度は273km/h(ツーリングは270km /h)を誇る。
この性能を支えているのは、BMWが採用したマイルドハイブリッドテクノロジーで、アルピナでベースとして採用したのは初となる。回収されたエネルギーは48Vのバッテリーに蓄えられ、ベルト駆動の48Vスタータージェネレーターによって追加の電力として供給され、最大8kW(11HP)の電力が即座に供給されることで、高性能ディーゼルエンジンの効率だけでなく、ダイナミックレスポンスも向上させている。特にエンジン回転数が低い場合のエンジンとスロットルの応答反応性は他に類を見ない。また、一定速度のクルージング走行中は、電気システムのサポートにより、エンジンは最適化された負荷範囲で動作でき、燃費効率を向上させている。
3つの走行モード
3つの走行モードにもアルピナ独自の味付けが施され「COMFORT」モードでは、ZFの8速トランスミッションは常にスムーズにシフトし、ドライバーがほとんど気づくことなく変速が行なわれる。さらに「SPORT」モードのシフトポイントは、最高の走行性能が得られるように設定され、はっきりと感じられるほど変速が大幅に速くなる。「SPORT+」モードでは、絶対的なドライバー制御のために、レブリミット寸前で自動的にシフトアップが行なわれる。
また、オプション設定となるが、ステアリングホイールの後ろにあるパドルシフト「ALPINA SWITCH-TRONIC」を使用して、手動で変速を行なうことも可能。人間工学的に最適化された新しいパドルシフトで、CNC加工によるアルミ削り出しをし、ブラックマットに仕上げられている。
高い操舵性を誇るサスペンション
アルピナ スポーツサスペンションは、あらゆる運転状況で優れたハンドリング性能を実現。アイバッハのスプリング、バンプストップラバー、特別に調整されたスタビライザーが、よりバランスのとれた調和のいいセットアップを実現。BMW ALPINA D3 Sは常に高い安定性を誇り、コーナリング中もステアリングへ触覚フィードバックを提供。3つの可変ダンパー制御モードがあり、日常使用での優れた乗り心地から、顕著な俊敏性や横方向のダイナミクスまで、幅広い運転体験を可能とする。
全輪駆動システム xDriveは、走行状況に応じて自動的に前後のトルク配分を可変するが、BMW ALPINA D3 Sはよりスポーティなキャラクターを表現させるために、独自の制御を用いて、主に後輪寄りのトルク配分に設定している。
独自開発された超高性能タイヤ
今回BMW ALPINA D3 S用に、5x4スポークデザインを備えたALPINA DYNAMIC 19インチアロイホイールと、従来の20スポークデザインとロック可能なホイールハブカバーを備えたALPINA CLASSIC 20インチ鍛造ホイールと2種類のホイールとタイヤの組み合わせを開発。タイヤは最大限のグリップを確保するためにピレリと共同で開発した超高性能タイヤ「Pirelli P Zero」を履く。
ブレーキは定番のALPINAブレーキシステム。フロントに直径395mmのブレーキディスクを備えた4ピストンブレーキキャリパーを装備。これは608HPを誇る「BMW ALPINA B5ビターボ」と同じキャリパー。リアには直径345mmのブレーキディスクを備えたフローティングブレーキキャリパーで構成され、優れたブレーキ性能を発揮する。
「形態は機能に従う」という哲学のエクステリアデザイン
エクステリアのエレガントなラインとアスレチックなデザイン言語が、新しいBMW ALPINA D3 Sのモダンでダイナミックな存在感を際立たせる。
アルピナのデザインと空力要素は、BMW 3シリーズのクリーンで正確なデザイン言語を強調し、よりダイナミックな外観と機能性を組み合わせたもの。「形態は機能に従う」というアルピナの理念・哲学に従い、フロントは空気取り入れ口を最適化して冷却性能を向上させ、フロントとリアの両方の空気力学によってリフトアップを最小限に抑えて、優れた高速安定性を実現している。
ALPINAブルーメタリックとALPINAグリーンメタリックペイントは、アルピナ専用色となっていて、最新モデルにエレガントで絶妙なタッチを加える。もちろん、BMWおよびBMW Individualのさまざまなカラーも選択できる。