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アルピナ、BMW「M340i」ベースの「B3 LIMOUSINE」「B3 TOURING」

462PS/700Nmのハイパフォーマンスモデル

2020年9月30日 発売

BMW ALPINA B3 Limousine:1229万円(左ハンドル)/1258万円(右ハンドル)

BMW ALPINA B3 Touring:1297万円(右ハンドル)

 ニコル・オートモビルズは9月30日、東京モーターショー2019で公開したBMWアルピナの新型「B3 Limousine」および、同フランクフルトモーターショーで公開した「B3 Touring」を発売した。価格はB3 Limousineが1229万円(左ハンドル)/1258万円(右ハンドル)、B3 Touringが1297万円(右ハンドル)。現状でB3 Touringは右ハンドル仕様のみとなる。

 アルピナは、BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すブランド。どのモデルも量産車の安全基準と品質を満たしつつ、細部まで徹底的にこだわり“控えめなエレガンス”というアルピナの哲学に沿って、快適な内装、レベルの高いドライビングパフォーマンス、スポーティでも控えめなエクステリアに仕上げている。B3 Limousineのボディサイズは4720×1825×1445mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850mmで、日本は二捨三入表記のため数値は異なるが、東京モーターショー2019での公開当時のまま。

B3 LIMOUSINE(シルバーグリル)
B3 LIMOUSINE(ブラックグリル)
BMW M340i
B3 LIMOUSINE(20インチホイール)
B3 LIMOUSINE(19インチホイール)
BMW M340i

 B3はM340iのシャーシをベースにしつつ、トルクを重視した結果X3M、X4Mに搭載されるS58型エンジンに換装。高回転型であるS58型エンジンの高出力を維持しながら、吸排気系と冷却系をオリジナルへと変更し、低回転域でのトルクを太くする方向に調整。また、太いトルクをコントロールするために、独自の8速ATトランスミッションをZFと共同で開発し、合わせてプロペラシャフトとドライブシャフトも強化されている。駆動方式は4WDのみの設定となる。

 サスペンションは、アルピナの理想とするバランス調和の取れたセットアップにするために、アイバッハ製の専用スプリングと専用スタビライザーを装備。四輪駆動システムはBMW xDriveをベースに開発し、アルピナ独自の味付けとしてリア寄りの駆動力配分にセッティングが施される。また、xDrive同様にダンパーコントロールもアルピナ専用ソフトウェアに換装し、オリジナルの乗り味に仕上げている。

 このアルピナ・スポーツ・サスペンション、バリアブル・スポーツ・ステアリング・システムとLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が、純粋なドライビング・プレジャーにつながり、バランスの取れたダイナミックなシャシー・セットアップを実現しているという。

 搭載する直列6気筒3.0リッター ビ・ターボエンジンは、東京モーターショー2019で公開された性能から若干進化して、最高出力340kW(462PS)/5500-7000rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/2500-4500rpmを発生。公開当時はトルクバンドが3000-4250rpmだったので、より広い回転域でトルクを発生するエンジンに仕上げられている。ちなみに、ベース車のM340iは最高出力285kW(387PS)/5800rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1800-5000rpm。

 巡航最高速度はLimousineが303km/h、Touringが300km/hに到達し、0-100km/h加速はLimousineが3.8秒、Touringが3.9秒を誇る。同じく0-200km/h加速はLimousineが13.4秒、Touringは13.9秒で到達する実力。

「形態は機能に従う(Form Follows Function)」というアルピナの哲学に従い、車両前方ではエア・インテークを最適化して冷却性能を向上
2組のツイン・テール・パイプを備えたアルピナ・スポーツ・エキゾースト・システムは、リヤ・エプロンに美しくスマートに組み込まれる
内装:ヴァ―ネスカ・ブラック
内装:アルカンタラ・センサテック
M340i
内装:ヴァ―ネスカ・ブラック
内装:アルカンタラ・センサテック
M340i

 自動車業界で用いられている中でも最高品質の天然レザーを使用したアルピナ・ラヴァリナ・インテリアは、カスタマイズ、クラフトマンシップと品質の面で比類ない高さを誇る。内装はスポーティなキャラクターにあわせてピアノブラックトリムを採用。また、新しいアルピナ・デザインのフルカラーのデジタル・メーター・ディスプレイは、ドライバー重視の充実した構成オプションとカスタマイズ可能な画面が特徴。

すべてのBMW ALPINAモデルには、製造番号を刻印したアルピナ・プロダクション・プレートが車内に取り付けられる
ヒーター機能を備えたアルピナ・スポーツ・ステアリング・ホイールは、ラヴァリナ・レザーを贅沢に用いて高い快適性を誇る

 BMW ALPINA B3の優れたロード・ホールディング、バランスの取れたハンドリングと正確なステアリングはホイールとタイヤの組み合わせからも生み出されており、19インチの新しいアルピナ・ダイナミック・ホイール・セット(5×4マルチスポーク・デザイン)または、20インチのアルピナ・クラシック鍛造ホイール・セットが用意される。

20インチホイール
19インチホイール

 アルピナ・クラシック鍛造ホイールは、アルピナならではのミニマリズムの考え方が取り入れられ、アルピナのトレードマークであるロック付きのセンター・ホイール・カバーが付く。タイヤはピレリの協力のもと、BMW ALPINA B3に合わせて特別に開発された“ALP”の文字が付いた新しいピレリ「P Zero」には、超高性能タイヤ・シリーズ専用の材料が用いられ、いかなる状況でも最大限のグリップ力を発揮するという。

フロア・マットとシート・バックレストのメタル・エンブレムや、アルピナ・ドア・シル・プレートなどが伝統的なアルピナらしさを演出する
BMW ALPINA B3 Touring YOUNGER. GREATER. STRONGER.(46秒)

【お詫びと訂正】記事初出時「B3はトルクを重視した結果、700Nmを発生可能なS58型エンジンを搭載するM340iをベースに採用し」と掲載してしおりましたが、M340iに搭載されているのはB58型エンジンで、B3はX3M、X4Mに搭載されているS58型エンジンに換装しています。謹んでお詫びして訂正させていただきます。