ニュース

アルピナ、最高出力621PS、最大トルク800Nmの新ラグジュアリーモデル「B8 グラン クーペ」

0-100km/hは3.4秒、巡航最高速度は324km/h

2021年初秋 発売予定(予約受付中)

B8 グラン クーペ(左ハンドル):2530万円

B8 グラン クーペ(右ハンドル):2575万円

アルピナの新型「B8 グラン クーペ」(※記載数値はヨーロッパ仕様の値)

ビ・ターボ・チャージングシステム搭載

 BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナは3月24日(現地時間)、新型「B8 グラン クーペ」を発表した。日本導入は2021年初秋を予定しており、価格は左ハンドル仕様が2530万円、右ハンドル仕様が2575万円。

 新型B8 グラン クーペは、1990年に登場したE31型8シリーズをベースとした「ALPINA B12 5.0 クーペ/B12 5.7 クーペ」、2014年に登場したF06型6シリーズをベースとした「ALPINA B6 Bi-Turbo グラン クーペ」の系譜を受け継ぐモデル。

象徴的なオーバル4本出しマフラーが際立つリアビュー

 新型B8 グラン クーペはビ・ターボ・チャージング・システムを搭載するV型8気筒4.4リッターターボエンジンを採用し、全回転域にわたりスムーズで卓越したスロットルレスポンスを実現。最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生。0-100km/hは3.4秒、巡航最高速度は324km/hを誇る。

V型8気筒4.4リッターターボエンジンを搭載

 また、3基のサブ・ウォーター・クーラー、大型のトランスミッション・オイル・クーラー、さらに独自開発でベースモデルと比べて冷却面積を約50%拡張させ、クーラントの流路も断面積を最適化し、流量の最大化を実現させたインタークーラーなど、アルピナ・クーリング・システムは、連続する高負荷時においても熱力学的な安定性を保ち、高性能化されたエンジンへの負荷を最適化するという。

 アルピナ・スポーツ・エキゾースト・システムは、走行モードとアクセル開度に応じて、洗練された控えめなアルピナ仕立てのサウンドから、低音を力強く響かせるエモーショナルなスポーツサウンドまで幅広い響きを発生。オーバル4本出しのリアビューもアルピナの象徴的なトレードマークの1つ。

 さらに、4つのSCR触媒(コンバーター)が排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減させ、最新のEURO 6d-ISC-FCM 排出基準をクリア。燃費はWLTPモードで8.4km/Lとなっている。

トランクゲートには「ALPINA」と「B8」のエンブレムがあしらわれる

8速スポーツATを採用

 トランスミッションはZFが開発したアルピナ・スウィッチ・トロニック付き8速スポーツAT(8HP76)を採用。アルピナらしいスムーズで快適なシフト操作を実現した。

 スポーツ・モード/スポーツ・プラス・モード選択時には、シフトチェンジはよりダイナミックな設定に変化。一方、コンフォート・モード/コンフォート・プラス・モード選択時にはアルピナならではのトルク応答性を活かし、高速巡航時においてもエンジンは回転数を低く維持する。

 また、ステアリングホイールの裏に配置されているアルピナ・スウィッチ・トロニック・ボタン、もしくはオプション設定のアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフト・パドルでマニュアル操作も行なえる。

ボディサイズは5092×1932×1428mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3023mm、車重は2175kg

精密かつダイナミック、そして快適なスポーツ·サスペンション

 新型B8 グラン クーペのサスペンションは、ハイドロマウント付きのフロント・アクスル・ストラットとEibach(アイバッハ)製スプリングの組み合わせで、長距離走行時におけるファーストクラスとしての快適性と正確なハンドリング特性、横方向へのダイナミクスに対応する洗練されたセッティングが施され、高速域における高い安定性を実現した。

 インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングを装備したことで、後輪を最大2.3度左右に操舵することを可能とし、低速域では、後輪が前輪と反対方向に操舵され、取り回しのよさと俊敏性を向上させている。

 また、4WDシステムはBMWのxDriveシステムをベースに開発。リアにはリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを装着し、コーナリングにおいてダイナミックなポテンシャルをフルに発揮する。

ホイールとタイヤ

 タイヤはピレリと共同開発し、フロントは245/35 ZR21、リアは285/30 ZR21が組み合わせられる。また、フロント・タイヤにはピレリ・ノイズ・キャンセリング・システム(PNCS)が採用され、走行時における車内の快適性、静粛性が図られる。

 アルミ鍛造ホイールは、アルピナの象徴的なトレードマークとなっている伝統の20スポーク・デザインを採用。センター・ホイール・カバーにはアルピナのエンブレムがレイアウト。別途オプションで、ウインター・タイヤ用にホイール・カバーのない20インチのアルピナ・クラシック鍛造ホイールも用意される。

伝統の20スポーク・ホイールにアルピナ・ブルーに塗装されたブレンボ製ブレーキキャリパーを装着する

 アルピナ・ブルーに塗装されたブレーキ・キャリパーには、ホワイトで「ALPINA」のロゴが入る。フロントはブレンボ製の4ピストンキャリパーと395mm径のブレーキ・ディスク、リアにはフローティング・キャリパーと398mm径のブレーキ・ディスクが採用される。また、オプション設定で軽量ドリルド・ローターと、耐熱性能の高いブレーキ・パッドの組み合わせも設定されている。

流れるようなシルエットのモダンなデザイン

 新型B8グラン・クーペを印象づけるのは、その流れるようなボディラインによって形成されるエレガントなシルエット。

 フロントバンパーに設けられた大型エア・インテークは、インタークーラーへと空気を供給。また、スポーティなディフューザーを備えたリアバンパーは、グラン クーペの持つ精緻なデザインラインに溶け込む。控えめなリア・スポイラーはクーペボディの持つ流れるようなシルエットを損なうことなく、そのボディラインの美しい輪郭を拡張している。

 ボディカラーはアルピナだけにオプション設定されている「アルピナ・ブルー」と「アルピナ・グリーン」をはじめ、BMWの豊富なボディ・カラーも選択可能となっている。

シートは本革仕様

 インテリアは8シリーズならではの、ラグジュアリーなしつらえと高品質なマテリアルによって構成。レーザー刻印でアルピナ・エンブレムをあしらったクリスタル仕様のi Drive コントローラーやイルミネーション付きドア・シル・プレート、ウォールナットのインテリア・トリムを採用。ステアリング・ホイールは高品質な天然のラヴァリナ・レザーを採用、1本1本て作業で仕上げられている。そして、すべての車両に対してモデル固有の製造番号が記載された専用のプロダクション・プレートが装着される。

専用のプロダクション・プレート
最新の運転支援システムも標準搭載

 なお、BMWの市販車と同様に、最先端のナビゲーションやインフォテイメントシステム、BMWドライビング・アシスト・プロフェッショナルなどの運転支援システムも標準搭載される。

Weltpremiere des neuen BMW ALPINA B8 Gran Coupes!(15分1秒)