東京モーターショー2015
プジョー、「308 GTi by PEUGEOT SPORT」を日本初公開。レースモデルの308 Racing Cupの開発も言及
日本初導入のディーゼルモデル「508 GT」やデザインとパワートレーンを刷新した「208 Allure」も展示
(2015/10/29 19:41)
- 2015年10月30日~11月8日一般公開
プジョー・シトロエン・ジャポンは10月28日、「第44回東京モーターショー2015」の会場で「308 GTi by PEUGEOT SPORT(プジョー・スポール)」を日本初公開。また、2.0リッター BlueHDiディーゼルエンジンを搭載する「508 GT」をはじめとした5台を西1ホールのプジョーブースで展示している。
プレスブリーフィングでは、プジョーブランド マーケティング&コミュニケーション・ディレクターのギヨーム・コーズィー氏がベールをかけられた308 GTi by PEUGEOT SPORTの前に立ち、「今回展示の車両はプジョーの特徴をすべて反映しています。それは、妥協しないクオリティ、先進的なデザイン、直感的なドライビングです。新しい208は、3年前に販売を開始した208より高級感を高め、生まれ変わりました。アクティブシティブレーキ、パークアシストといった装備を加えています。新たに搭載した1.2リッターPureTechエンジンは、CO2排出量を最大25%カットし、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2015に輝いています。508 GTのBlueHDiディーゼルエンジンでは、NOxを最大90%削減し、粒子状物質を最大99.9%除去。先代モデルと比べてCO2排出量を最大13%削減します。新しいEAT6はフリクションを50%低減し、シフトレスポンスを40%短縮しています」と解説。
「これらにより、プジョーは欧州有数のCO2低排出量のメーカーという評価を頂いていて、プジョーのトレードマークであるエキサイティングなドライビングを実現するために、高い効率性を継続的に追求していきます。308 GTi by PEUGEOT SPORTでプジョー・スポールがチューニングを手がけるということは、究極のホットハッチとして高い要求を満たすスペックを実現するということです。パワーウエイトレシオはカテゴリーで最高レベルです。エキサイティングなドライビングを約束します。優れた環境効率を受け継ぎ、139gというカテゴリ最高レベルのCO2削減を実現しています。また、308 GTiをベースとして、レーシングカーである308 Racing Cupも開発しています。RCZ Racing Cupの後継車として、2016年後半に発売を予定しています」と出展車を紹介。続けて、308 GTi by PEUGEOT SPORTをアンベールし、その姿をお披露目した。
308 GTi by PEUGEOT SPORT(市販予定車)
308 GTi by PEUGEOT SPORTは、9月に行われたフランクフルトモーターショーで発表されているが、日本国内では初の公開となる。プジョーのモータースポーツ部門となるプジョー・スポールが細部にわたってチューニングを施し、プジョーの量販車で最もパワフルなホットハッチモデルとなっている。最高出力199kW(270PS)/6000rpm、最大トルク330Nm/1900-5000rpm(スペックは欧州仕様値)を発生する直列4気筒DOHC 1.6リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションは6速MTで左ハンドル仕様。専用サスペンションと19インチホイール、トルセン・ディファレンシャル(LSD)、フルバケットシートを採用している。ボディーペイントは大胆な2トーンで「クープ・フランシュ」と呼ばれるもの。アルティメイト・レッドとベルラ・ネラ・ブラックでボディーの前後を塗り分けている。市販予定車だが、価格は未定。
508 GT(市販予定車)
508 GTは、プジョーとして日本初導入となるディーゼルモデル。直列4気筒DOHC 2.0リッターターボで最高出力180PS/3750rpm、最大トルク400Nm/2000rpm(スペックは欧州仕様値)のパワフルなBlueHDiディーゼルエンジンを搭載し、スポーティなルックスながらラグジュアリーな快適さを重視したプジョーのフラグシップモデル。フルLEDライトや7インチタッチスクリーンを備え、上級グレードのGriffeでは最高級のナッパレザーを採用する。市販予定車だが、こちらも価格は未定。
308 SW GT Line(市販車)
308 SW GT Lineは、専用のフロントグリルやサイドスカート、18インチアロイホイールなどを装備してスポーティなイメージを引き立てるエクステリアと、レッドステッチをあしらった上質なインテリアが特徴のステーションワゴン。
新世代の直列3気筒1.2リッターターボ「PureTech」エンジンを搭載し、6速AT「EAT6」を組み合わせる。エンジンは最高出力96kW(130PS)/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発生。価格はスタンダードモデルの「308 SW Premium」から33万8000円高の338万8000円とアナウンスされているが、展示車はパノラミックガラスルーフが装着されていて349万8000円となる。
2008 LEATHER EDITION(市販予定車)
208をベースにしたコンパクトSUVの「2008」。スタイリッシュなブラックレザーシートとシートヒーターを装備した特別仕様車「2008 LEATHER EDITION」を300台限定販売。価格は265万円。
2008は都会的な外観デザインと開放的な室内空間、広いラゲッジスペースなどの使い勝手のよさが大きな特長。搭載エンジンは最高出力60kW(82PS)/5750rpm、最大トルク118Nm/2750rpmを発生する直列3気筒1.2リッターで、オートマチックモード付き5速ETGを組み合わせる。
208(市販予定車)
2012年11月に日本に導入された「208」のデザインとパワートレーンを刷新。フロントとリアのデザインを変更するとともに、従来から馬力を3割以上高めたという直列3気筒1.2リッターターボ「PureTech」エンジンと6速AT「EAT6」を搭載。最高出力は81kW(110PS)/5500rpm、最大トルクは205Nm/1500rpmを発生する。このPureTechエンジンは、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2015を受賞している。
会場では、主力モデルの「Allure(アリュール)」が、ボディカラーにカラフルなオレンジ・パワーをまとい日本初公開された。展示車は「Cielo Package」により、フロントソナー、パークアシスト、パノラミックガラスルーフ、アンビエンスライト、16インチアロイホイール「TITANE Classic」が専用装備されている。価格はAllureが237万円、Allure Cielo Packageは256万円。
安全装備も充実させていて、フロントウィンドウ上部のレーザーセンサーが前方の車両や障害物を検知、回避操作を行わない場合に自動ブレーキを作動させる「アクティブシティブレーキ」をAllureとStyle 6ATに標準装備。また、縦列駐車時に駐車可能なスペースを検知し、操作を自動で行う「パークアシスト」を、Allureに「Cielo Package」としてオプション装備させることができる。