東京オートサロン 2016

クラリオン、4月発売予定の新フルデジタルサウンドシステム「Z3」「Z7」「Z25W」搭載のデモカー

国内初公開の新製品を東京オートサロン2016で視聴

2016年1月15日〜17日 開催

 クラリオンは、4月発売予定の車載用フルデジタルサウンドシステムの新製品を「東京オートサロン2016」(会場:幕張メッセ)において日本初公開。同会場で実施されたプレスブリーフィングをリポートするとともに、同製品を搭載したデモカーにおいて実際に視聴した。

 同社が開発した新たなフルデジタルサウンドシステムは、デジタルプロセッサーとフルデジタルスピーカーで構成され、プロセッサー/ツィーター/コマンダーをセットにした「Z3」、フルデジタルスピーカーの「Z7」(2本1組)、フルデジタルサブウーファーの「Z25W」をラインアップ。

 同システムはフルデジタルサウンドの再生音質向上をポイントに開発され、2015年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。東京オートサロンの会場では同システムを搭載したデモカーが用意された。

カーオーディオ事業では高付加価値を訴求

クラリオン株式会社 常務取締役 マーケティング&セールス本部本部長 大町秀雄氏

 オートサロン開幕初日に実施されたプレゼンテーションでは、クラリオン 常務取締役 マーケティング&セールス本部本部長 大町秀雄氏が、クラリオン全体のビジネスについて説明。「VR、HMI、スマートアクセスやカメラとセンサーなど、既に保有している技術から自動運転社会に向けて取り組むIntelligent Safety(インテリジェントセーフティ)事業を推進し、単なるカーオーディオ機器メーカーから車両情報システムプロバイダに変化をしているところ」と紹介した。

 そういった事業環境において、カーオーディオの事業領域については「クルマの中でもハイレゾ音源を美しいままに再生することなど、高付加価値を訴求する必要がある。そのためにフルデジタルを強く押し出していきたい」と語った。

カーオーディオ事業におけるフルデジタルサウンドシステムの位置づけを示すスライド
クラリオン株式会社 マーケティング&セールス本部 マーケティング部 井上陽介氏

 続いて、クラリオン マーケティング&セールス本部 マーケティング部 井上陽介氏から、フルデジタルサウンドシステムの開発経緯やシステム構成に関する説明があり「高効率回路による発熱の低減や、ヒートシンクレス化で小型化も実現した」と新製品のポイントが示された。

 新たなデジタルサウンドシステムでは、基本的にスピーカーの手前までデジタルのまま伝送されるので「原音に忠実」であること、ウーファーを含め8個のスピーカー(ウーファーは2個あってもモノラルなので7ch)を駆動していても「低消費電力」であるとした。さらに、独自開発の車載専用LSIによる超高速サンプリングや従来システムを大きく超えた信号処理技術に特徴があるという。

 また、純正スピーカーケーブルでも信号伝達ができることや、iPhoneやAndroid端末でクロスオーバー、タイムアライメント、イコライザーなどのチューニングアプリを用意していることや、スマートフォンからUSB経由でのインプットを行なっても「Z3」により96kHz/24bitにアップコンバートすることなどが紹介された。

新たなフルデジタルサウンドシステムの特徴を示すスライド

車載用フルデジタルサウンドシステムを搭載したデモカーで試聴

 実際に世界で唯一市販される車載用フルデジタルサウンドシステムの試聴を体験してみた。会場に用意されたデモカーはスバル(富士重工業)「BRZ」とフォルクスワーゲン「ゴルフ」の2台。再生音質向上をポイントに開発されたということもあるが、その音には歪みを感じることもなく心地よいものであると感じた。試聴には会場内での予約が必要であり時間的にも長くはなかったが、もっと様々な音源を試してみたいと感じたほどである。

スバル「BRZ」のデモカー
トランクスペースに設置されたウーファー
フォルクスワーゲン「ゴルフ」のデモカー
トランクスペースに設置されたウーファー

 会場ではそのほかに、2015年夏に発売された200mmワイド7.7インチスーパーワイドナビ「MAX775W」や、簡単操作でプレミアム機能を楽しめる「NX715」などの2015年カーナビゲーションラインアップ4機種が展示されていた。

2015年カーナビゲーションラインアップ

【お詫びと訂正】記事初出時、デモカーの車名に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(酒井 利)