フランクフルトショー 2017

【フランクフルトショー 2017】フォルクスワーゲン、2020年よりEV3モデルの導入を予告

2020年発売予定のクロスオーバーEV「I.D.CROZZ II」を公開

2017年9月14日~24日(一般公開)

独フランクフルト Messe Frankfurt

フォルクス・ワーゲン、2020年よりコンパクトカー、ミニバン、SUVモデルのEVを順次導入することを予告

 独フォルクスワーゲンは9月11日(現地時間)、SUVと4ドアクーペを融合したクロスオーバーモデルのEV(電気自動車)「I.D.CROZZ II」を世界初公開するとともに、2020年より3車種のEVを順次発売することを予告した。

 同社は、2020年に「ゴルフ」が属するセグメントに、4ドアEVの「I.D.」を発売、SUVセグメントには「I.D.CROZZ」をデビューさせる。さらに同社のマイクロバス「Bulli(ブリー)」を現代的に解釈した「I.D.BUZZ」も、2022年に市販予定としている。

 同社が開催した前夜祭「フォルクスワーゲングループナイト」でフォルクスワーゲン ブランド CEOのヘルベルト・ディース氏は「フォルクスワーゲンの使命は、最新のテクノロジーを多くの人々が利用できるようにすることです。技術が大きな変革を遂げている現代において、これは特に重要なことです。そのために言えるのは、“未来のゴルフ”も、再びピープルズカーでなければならないのです!」とコメントした。

 今回公開されたI.D.CROZZ IIは、I.D.CROZZから量産を意識した改良を施したというコンセプトカー。4WDシステムに電動式の「4MOTION」を採用し、フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれ1個の電気モーターが搭載され、トルク配分は“エレクトリックプロペラシャフト”によって制御される。

 出力は225kW(システムパワー)で、最高速は180km/h。1回の充電で最大500km(NEDC:新欧州ドライビングサイクル)を走行可能。バッテリーは、急速充電システムの使用で30分で最大容量の80%まで充電可能。

 同社が示す3種類の「I.D.」コンセプトカーは、共通プラットフォーム“ニューオールエレクトリックアーキテクチャー”をベースに開発。ソフトウェアのアップデート/アップグレードを可能にする“vw.OS”オペレーティングシステムが「I.D.」ファミリーの各モデルをサポートするとしている。

I.D.CROZZ II

編集部:椿山和雄