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フォルクスワーゲン、SUVのEV「ID. ROOMZZ」コンセプトモデルを世界初公開

全長5mクラスの電動SUV。2021年に中国で市販予定

2019年4月14日(現地時間) 公開

「ID. ROOMZZ(アイディ. ルームス)」を世界初公開

 フォルクスワーゲンは4月14日(現地時間)、上海モーターショー 2019前に開催された「ブランドSUVナイト」で、「ID. ROOMZZ(アイディ. ルームス)」を世界初公開した。すでに発表済みの「ID.(アイディ.)」ファミリーの最新モデルとなるもので、量産バージョンは2021年に中国で発売を予定。

 アイディ. ルームスは、全長5mクラスの電動SUVモデル。多彩なシートアレンジが特徴で、ファミリーユースとビジネスユースの両方の要件に対応する。また、このコンセプトカーは、数多くのディテールによって、フルサイズSUVセグメントに新境地を切り開くとしている。

 未来の自動運転システムである「IQ.DRIVE(アイキュウ. ドライブ)」を搭載。必要に応じて「ID. Pilot(アイディ. パイロット)」モードを起動させ、完全な自動運転(レベル4)で走行することができる。

 様々なシートアレンジは、各ドライビングモードに応じて変化させることが可能で、自動運転モードでは、各シートを25度内側に回転させて、ラウンジのような雰囲気にすることや、各乗員のニーズに合わせてシートをリクライニング位置に移動することができる。

 インテリアではメーターパネルも特徴的。手動運転モードでは、ステアリングホイールと一体化されたデジタルコクピットが、ドライバーの目の前に現れる。シートカバーには、再生可能な素材から製造される新製品「AppleSkin」を採用。また、特殊加工されたウッド素材は、ドアパネルに組み込まれた「ID. Light(アイディ. ライト)」と呼ばれるエリアにも採用される。CleanAirシステムは、アクティブフィルターを使用することで、周囲の空気が汚れている場合でも、室内の空気を清浄な状態に保つという。

インテリア
ドアの開き方も特徴的

 バッテリー容量は82kWhで、航続距離は450km(WLTP)または475km(NEDC:中国)。150kW(直流)の急速充電システムを利用すれば、約30分でバッテリー容量の80%まで充電可能。最大225PSの出力を発生する2基の電気モーターが、フロントおよびリヤアクスルを常時駆動し(電動4MOTION)、0~100km/h加速は6.6秒、最高速度は180km/h(電子リミッター作動)になるとした。