CES2014

アウディ、CESの基調講演でPHV「スポーツ クワトロ レーザーライト コンセプト」を世界初公開

将来のアウディ TTはNVIDIAと協業し、デジタルコクピットを実現

CESで世界初公開されたPHV「スポーツ クワトロ レーザーライト コンセプト」と、それを紹介するアウディ研究開発担当取締役 ウルリッヒ・ハッケンベルグ氏
2014年1月6日開催(現地時間)

 アウディは1月6日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催される「2014 International CES」の基調講演において、PHV「スポーツ クワトロ レーザーライト コンセプト」を世界初公開した。

 CESは1月7日から開幕する。前日となる6日には、アウディのほか、インテルの基調講演も行われた。

 PHVである「スポーツ クワトロ」は、WRC(世界ラリー選手権)で活躍した「スポーツ クワトロ」の生誕30年を記念したコンセプトカーで、2013年のフランクフルトショーでお披露目されている。世界最大の家電ショーであるCESで初公開となったのは、そのヘッドライトに次世代のヘッドライトテクノロジーを投入したクルマ。レーザーライト コンセプトと名付けられているように、ヘッドライトにレーザーが使用されている。

PHV版スポーツ クワトロとは、レーザーライトが異なる仕様
レーザーライトの構造
各ライトの投射距離の違い

 PHV版スポーツ クワトロのパワートレーンの仕様に変更はなく、最高出力560HP、最大トルク700NmのV型8気筒 4.0リッターエンジンに、最高出力110kWのモーターを組み合わせることで、システム出力700HP、システムトルク800Nmを発生。0-100km/h加速は3.7秒、最高速は305km/hとなり、14.1kWhのリチウムイオンバッテリー搭載により航続距離50km以上のEV走行も可能という。

スポーツ クワトロ レーザーライト コンセプトとレーザーライトのCG

 アウディが革新的と表現する新たなヘッドライトユニットは、ロービームLEDとハイビームLEDを組み合わせたコンビネーションLEDと、レーザーを使用した投射距離の長いレーザーライトを搭載する。LED光より2倍から3倍明るく、投射距離は500m近くとしている。このレーザーライトテクノロジーは、2014年シーズンに投入するレーシングカー「R18 e-tron quattro」にも搭載される。

Audi Sport quattro laserlight concept

 基調講演では、アウディの描く未来を映画とショー形式で紹介。自動運転を行う「A7 スポーツバック」が登場したほか、車載用の「Tegra K1 VCM」を発表したNVIDIA社長兼CEOのジェンスン・ファン氏と、AT&T Mobilityの社長兼CEOのラルフ・ベガ氏がゲストとして登壇。ファン氏はTegra K1 VCMを示し、将来のアウディ車に採用されることを、ベガ氏はAT&Tの4G LTEがアウディのIVI(In-Vehicle Infotainment、車載情報システム)である Audi Connectに採用されることを発表した。

 この基調講演では、将来の「TT」にデジタルコクピットを採用することも発表。その一部がスライドなどで示された。このデジタルコクピットで描かれたメーターパネルは、ユーザーによりカスタマイズが可能となっており、Tegra K1 VCMが用いられているのだろう。これらアウディの最新技術は、翌日から始まるCESのアウディブースに展示される。

基調講演を行ったアウディ AG会長 ルパート・シュタートラー氏
ゲストで登場したNVIDIA社長兼CEOのジェンスン・ファン氏(中央)、AT&T Mobility社長兼CEOのラルフ・ベガ氏(右)
デジタルコクピットのスライド紹介。メーターパネル全体が地図になるなど、各種の工夫が盛り込まれている。ユーザーによるカスタマイズも可能とのこと

(編集部:谷川 潔)