CES2015
独アウディ、自動運転コンセプトカーで550マイル(約900km)の長距離走行テスト
シリコンバレーから「CES 2015」会場までを自動走行。新型「Q7」のコンセプトモデルも世界初公開
(2015/1/7 00:00)
- 2015年1月4日(現地時間)発表
独アウディは1月4日(現地時間)、カリフォルニアのシリコンバレーからラスベガスで開催される「2015 International CES」会場までの550マイル(約900km)以上を、A7 スポーツバック自動運転コンセプトカーで自動走行する長距離走行テストを行うと発表した。
フォルクスワーゲン エレクトロニクス リサーチ ラボラトリー(ERL)、フォルクスワーゲン グループ技術開発部門の協力のもと行われる今回の長距離走行テストは、A7 スポーツバックをベースにした自動運転コンセプトカー(開発チームの愛称:ジャック)で実施。同モデルはアダプティブクルーズコントロール(ACC)やアウディ サイドアシスト(ASA)用の長距離レーダーセンサー、360°ビューを可能にする中距離レーダーセンサー、自動運転中に障害物に関する情報を提供するためのレーザースキャナーなどを搭載。これによりドライバーは0~70mph(約110km/h)付近までの運転操作を必要とせず、車線変更や追い越し、加速、減速までを車両が独自に行う。
一方で、都市部などで自動運転システムの限界に達した場合は、安全確保のためにドライバーが運転するよう警告を行う。具体的にはフロントウインドーのLED、ドライバーインフォメーション ディスプレイのシグナル、音声による警告などでドライバーに運転を行うよう促すという。
なお、同社はCES 2015を「世界において最も影響力があり重要なエレクトロニクストレードショー」と位置づけ、会場で自動運転技術や新しいユーザー ディスプレイ インターフェイス、最新のインフォテイメントおよび新しいアウディコネクト、レーザーマトリックス ライトテクノロジーなどの発表を行うとともに、新型「Q7」のショーカー/インテリアモデルをワールドプレミアすることが明らかにされている。