長期レビュー
正田拓也の中古「サンバー」生活
第11回 一気に夏! イベントに、足に、快調なサンバー
- 正田拓也
2017年7月16日 08:30
車検をとってますます快調に動いているサンバー。そして、前回から時間が空いてしまったが、すでに季節は夏。2016年8月に壊れて直したエアコンはすでにカンガン使い、順調に車内をカチコチに冷やしている。入手してから何度となく言っているが、とにかく気楽で便利、しかも走りが楽しい軽トラック。これからの季節も手放せなくなりそうだ。
イベントに大活躍の軽トラック
土木作業も引っ越しもあまり縁がないので、大量の荷物を運ぶ機会もほとんどなく、軽トラックとして体験することもやり尽くしてしまったような気がしている。そもそも、「面白そうだ」のノリで買ってしまったため、あまり荷車として使っていない。
それでも、イベント時には軽トラックのありがたみを感じられる。例えば、春の花見や初夏のバーベキューではそれなりに活躍し、さらには夏のレジャーにも便利に使えそうだ。買い出しのためビールケースに入ったビール瓶を運んだり、大型のクーラーボックスを運んだりするのは便利だ。個人のイベントなので、一般的な乗用ワゴンでも運べるような量ではあるが、軽トラでは多少の汚れや、荷物による傷なども全く気にしないで気軽に積める。
特に重宝するのが、汚れてしまったものの運搬。ドロで汚れたり雨でびしょ濡れになったりした自転車や、炭や灰だらけのキャンプ用具を躊躇なく積み込める。自転車は突起が意外に多く、クルマで運んだことがある人なら分かるかと思うが、車内に傷を付ける。また、内装が明るい色だとタイヤのゴムが触れたところには黒ずみができてしまう。ところが、軽トラならそんなことはおかまいなし。しかも、新車でなく最初からボロかった中古車なら全く気にならず、荷台にポンポン載せられる。
そして、ありがたみを感じるのは、駐車スペースに停めて荷物の積み下ろしをした場合だ。荷台が開放型だからこそ、荷物の積み込みも短時間で終わる。あまり気を使わなくてよいのも積み下ろし時間の短縮に役立つ。さらに、軽トラックのコンパクトサイズだからこそ、邪魔にならずに済むこともある。
クルマの調子は好調
車検のあとからこれまで、エンジンの不調や走行系に問題があるようなことは全くなかった。壊れそうなところもない。14年落ちで16万kmオーバーの軽トラには要整備となるいろいろな“事件”の発生を期待している人もいるかもしれないが、残念ながら本当に快調だ。
「調子よし」だけで終わってしまうのもなんなので、いくつか整備したところを挙げてみたい。
車検時に交換したプラグは、それまでの「BKR6E」から説明書記載の「BKR5E」に番手を下げたものの、焼け具合は気持ち煤が減ったような気がする程度。絶縁体表面の白さから焼けすぎの恐れもあるが、まだ1000km程度の走行と新しいこともあり、もう少し乗って白すぎたら番手を上げる検討もしたいと思う。2016年の大阪往復というような長距離巡行でもすれば焼け具合が変わるかもしれないが、しばらくはこれで様子を見てみるつもりだ。
エンジンオイルも最初は頻繁に交換していたが、今は4~5カ月に1度くらいに落ち着いている。これまで主に5W-30のVHVIの化学合成油を使っていたが、今回6月に交換したのは10W-30の鉱物油。ホームセンターでカストロール GTXの4L缶が約1000円だった。若干硬くなったことでエンジンの音が少し変わった気がするが、吹け上がりはあまり変わらない印象だ。
そのほかに気になった点は、マフラーの音が以前よりもほんの少し大きくなったような気がする程度。経年劣化で消音性能が落ちるのは仕方がないが、今後長く乗り続けるならば、交換など何らかの対策をするつもりだ。
タイヤを夏タイヤに交換
2016年の末にタイヤをダンロップのスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX SV01」に交換したが、遠出も含めて雪や凍結路が全くない季節になったので、夏タイヤに交換した。
もう雪が降らないという3月下旬に交換したのだが、夏タイヤに戻すとしっかり感が違う。スタッドレスタイヤの表面がグニャグニャするところは、雪や凍結路面をしっかり捉えてくれそうで非常に安心なのだが、冬が終わって雪や氷がなくなれば、乗り味という点ではよいものではない。しかも、雪や氷がなくなれば消しゴムで道路を走っているようなもので、タイヤが無駄に減ってしまいそうな感覚から落ち着かなかったのだ。
戻した夏タイヤは横浜ゴム「JOB RY52」。軽トラ用の普及品であり、しかも7部山くらいだが、スタッドレスタイヤとは違ってしっかりと路面を捉えている印象。スタッドレスタイヤのようにコーナーを曲がるたびにゴムがブリブリと減っていきそうな印象もなく、すっと走れる印象だ。
できれば夏タイヤも新しいタイヤに交換して違いを感じてみたいところだが、それはまたあとにしてみたいと思う。