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トヨタ、バーチャル人体モデル「THUMS」の“子供”発売
“大柄男性”“成人男性”“小柄女性”も含めラインアップ拡充
2016年6月21日 16:02
- 2016年6月21日 発表
トヨタ自動車は6月21日、バーチャル人体モデル「“THUMS(サムス:Total HUman Model for Safety)Version 4”」に10歳、6歳、3歳の“子供モデル”を追加して秋から販売すると発表した。
THUMSは人体に衝撃が加わった際の傷害をコンピュータ上でシミュレートできるバーチャル人体モデル。人体各部位の傷害程度を予測することが可能で、エアバックなど乗員保護装置の技術開発に活用され、クルマの安全性能向上に貢献している。
また、THUMSはNASCAR(ナスカー:National Association for Stock Car Auto Racing 全米自動車競争協会)のレース事故におけるドライバーの肋骨骨折を低減するシート形状規格など、モータースポーツ分野でも活用されているという。
今回“THUMS Version 4”に追加する“子供モデル”は、10歳(身長138cm相当)、6歳(身長118cm相当)、3歳(身長94cm相当)の各年齢の平均体格を表現。また、これまで発売してきた“大柄男性モデル”(身長189cm相当)、“成人男性モデル”(身長179cm相当)、“小柄女性モデル”(身長153cm相当)と同様に、乗車中と歩行者の姿勢を模擬した2タイプ(計6タイプ)を揃えた。
ラインアップの充実により、年齢や体格差による影響まで考慮した、より幅広い傷害解析が可能になるとしている。
なお、THUMSは、JSOLと日本イーエスアイを通じて販売され、これまで国内外の自動車メーカー、部品メーカー、大学などが採用して、世界中のクルマの安全技術研究に活用されている。