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バイク芸人の福田充徳さんらが熱く語る、MotoGP 日本グランプリの楽しみ方

元SKE48梅本まどかさん、推しメンはマルク・マルケス選手

2016年10月14日~16日 開催

自由観戦エリア(3日間通し券)

前売観戦券:大人9300円/中学生以下無料

 ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で10月14日~16日に開催される「2016 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ」に向けて、元MotoGPライダーの中野真矢氏、バイク芸人でおなじみのチュートリアル 福田充徳さん、レイザーラモン RGさん、バイク好きアイドルの元SKE48 梅本まどかさんらが、日本グランプリの見どころや熱い思いなどを語った。

 MotoGPは1949年から続くバイクレースの世界最高峰カテゴリー。現在は、4ストローク1000㏄の「MotoGPクラス」、4ストローク600㏄のホンダエンジンのワンメイクとなる「Moto2クラス」、単気筒4ストローク250㏄の「Moto3クラス」という3つのクラスで争われる。

 世界中のサーキットを転戦してポイントを競うMotoGP。日本グランプリは全18戦中、第15戦となる。すでに行なわれた14戦までのポイントランキングでは、トップにマルク・マルケス選手(レプソル・ホンダ・チーム)。トップの座を狙う2位のバレンティーノ・ロッシ選手(モビスター・ヤマハ・MotoGP)、それに続いてチームメイトの3位のホルヘ・ロレンソ選手。4位のダニ・ペドロサ選手(レプソル・ホンダ・チーム)も第13戦サンマリノGPで勝利するなど、3位のロレンソ選手にジリジリとポイントを詰め寄っている。

日本グランプリの見どころを解説してくれた元MotoGPライダーの中野真矢氏

 元MotoGPライダーの中野氏は、「ツインリンクもてぎで開催される日本グランプリは、チャンピオン争いが終盤に差し掛かり、一番盛り上がるレース。現在のポイントリーダーはマルケス選手。2番手のロッシ選手との差が、日本グランプリまでに詰まっているのか、広がっているのか。その2人の争いが注目です」と見どころを語った(このイベントは第14戦の前に実施された)。

 ツインリンクもてぎならではのレース展開について尋ねると、「ダウンヒルストレートから90度コーナーは、観客席も一番盛り上がる場所。ダウンヒルストレートからのブレーキングと90度コーナーでのコーナリングは、マシンの仕上がり状況が顕著に出る。このよしあしでツインリンクもてぎを速く走れるかどうかが決まる」と、元MotoGPライダーならではの注目ポイントを教えてくれた。

 ツインリンクもてぎと相性がよいライダーやマシンはあるのかという問いには、「ツインリンクもてぎはすごくハードなブレーキングが要求される。毎年、ブレーキが熱くなりすぎてオーバーヒートしてしまうマシンもある。各チーム、ブレーキングの熱対策をしてくると思うが、ブレーキングが得意なライダーやマシンが有利。昨年はホンダのブレーキングがよかったし、ペドロサももてぎのようなコンパクトに曲がって立ち上がっていくコースレイアウトが合っていた」と、現在、ランキング4位のペドロサ選手が昨年の日本グランプリで優勝した勝因を語った。

レプソル・ホンダチームのマルク・マルケス選手が駆るワークスマシン RC213V
マルケス選手の肘摺りを支えるのがタンクに貼られた滑り止め
バレンティーノ・ロッシ選手(モビスター・ヤマハ・MotoGP)のYZR-M1
340mmカーボン製ブレーキディスクとブレンボ製ラジアルマウント4ピストンキャリパー
ロッシ選手とロレンソ選手のマシンではスイングアームの形状が異なる。ホイールはイタリアのMFR製

 参戦マシンのレギュレーションについては、2016年からECU(エンジン・コントロール・ユニット)のソフトウェアが共通化。2014年からハードウエアが共通化されているので、事実上エンジンと車体の制御はすべてのマシンで同一のものとなった。タイヤサプライヤーはブリヂストンからミシュランに変更。タイヤサイズは16.5インチから17インチに変更となった。

 また、現在、MotoGPクラスでダウンフォースを発生させるためマシンに付けられているウイングレットは今シーズン限りとなり、2017年の使用が禁止される(Moto2、Moto3ではすでに禁止となっている)。ウイングレットを使用したマシンを生で見ることができるのは、この日本グランプリが最後のチャンスだと言える。

 さらに、自身もバイクレースをするチュートリアルの福田さんは、「MotoGPクラスは来年、ライダーの移籍が多いので、ビニャーレスがススギで走るのも、ロレンソがヤマハで走るのも最後。そういうラストが見られるのも今年の日本グランプリ」と、今年ならではの見どころを語ってくれた。

マニアックな話がどんどん出てくるバイク大好き芸人のチュートリアル 福田充徳さん
ドゥカティを所有し、芸人仲間とツーリングクラブを結成したレイザーラモン RGさん

 ドゥカティオーナーであるレイザーラモン RGさんは、「ホンダ(本田技研工業)とヤマハ(ヤマハ発動機)の2強だけじゃない。ドゥカティもある」と、アピール。福田さんは「ドゥカティも、もてぎは調子がいいですしね。ドゥカティオーナーからすると……」とRGさんに視線を振ると、「ドゥカティオーナーとしては応援したくなる!」と気合いを入れた。

 そんなバイク芸人の福田さんとRGさんは、MotoGP 日本グランプリ予選日に、道の駅もてぎからツインリンクもてぎまでの約7.5kmを全国各地から集まったライダーと走る恒例イベント「グランプリロード R123パレード」に参加することになっている。

 このパレードは2012年から始まり、今年で第5回目の開催となる。グランプリロード R123パレードPR大使でもある福田さんは、「今年もパレードに参加させてもらいます。今のところ700台くらい集まっている。あと300台プラスして、1000台で茂木町をパレードしましょう」とアピール。

 RGさんは「僕がパレードに参加して分かったのは“福田人気”。福ちゃんは茂木町が出身だったのかなと思うくらい……」と驚いたエピソードを語ると、福田さんは「おじいちゃん、おばあちゃん、ほんまちっちゃい子どもも、すごい幅広い層が“福田さ~ん”って手を振ってくれる。年に1回、一番人気がある日ですね」と、一同の笑いを誘った。

和やかな雰囲気のなか、日本グランプリへの熱い思いと期待をうかがった

 パレードに参加するライダーにはどのような楽しみがあるのか聞いたところ、「参加すると、みんなで一緒に走れる一体感。免許取り立ての方から、ベテランの方まで一緒に走れます。そして最後に、次の日、日本グランプリが行なわれるツインリンクもてぎのコースを走れます」と福田さん。

 RGさんは「あれがすごい。ここ走っているのか……とお思いながら、ちょっとだけバイクを倒して走ってみたりしてね」と、コースを走る感動を伝えると、福田さんも「ダウンヒルのコーナーって、こんな下ってるんだ……とか、そういうのが体感できる。すると、またさらにレーサーってスゴイだなって実感できます。なかなか普段サーキットを走る機会は無いんですけど、パレードに参加するとみんな走れますんで、ぜひぜひ参加してください」とアピールした。

福田さんとRGさんは、「グランプリロード R123パレード」に参加する
元SKE48の梅本まどかさんは、マルク・マルケス選手が好き

 一方、女性陣に応援しているライダーを尋ねると、本田技研工業「CB400SF」に乗ってソロツーリングを楽しんでいるという元SKE48の梅本まどかさんは「マルケス選手ですね。顔もかっこいいし、マシンを乗り換えるときにジャンプする感じもすごく好きです。最初は調子がわるくても、後からちゃんと挽回してくるメンタルの強さやアグレッシブな感じに、オーラを感じます」と力強く答えた(なお、このイベントの後日、10月14日のMotoGP 日本グランプリ会場に梅本さんの来場が決定した)。

 兄の影響で5年前にバイクの免許を取ったという延時成実さんは、「MotoGPは今回が初めて。まわりからよく聞く選手を生でぜひ見たい。そこから、自分がMotoGPにどれだけはまっていくかが楽しみ」と開催に向けた期待を語る。

 家族そろってバイク好きという下川原利紗さんは、「10代のころから応援しているロレンソ選手。見た感じはクールで、周りが取っつきにくそうなイメージがありますが、実は人間味にあふれていて、感情をあらわにして喜ぶところとかが魅力」と語った。

延時成実さんは、今回MotoGPが初めての観戦。兄の影響で5年前にバイクの免許を取得した
下川原利紗さんは、10代のころからホルヘ・ロレンソ選手を応援している

 あらためてレース観戦初心者に向けて“どのように楽しめばいいか?”と聞いたところ、福田さんは「基本的には、一番ベテランで37歳のロッシが、MotoGPクラスで活躍しているというのを押さえておけばいいでしょう。ポイント争いでランキング2位というのは、キング・カズさん(プロサッカー選手の三浦知良選手)が今、得点王争いしているくらいすごい事。このすごさを軸に考えて、若手ライバルのマルケス、同じチームメイトのロレンソといった人間関係を、ロッシ中心で見ると分かりやすい」と、楽しみ方を教えてくれた。

 なお、チュートリアルの福田さんとRGさんが参加する「グランプリロード R123パレード」の募集期間は10月2日まで。参加条件は普通自動二輪免許以上の取得者で、参加車両は車検を受けている車両かつ違法改造ではない車両(自賠責保険加入)であること。募集台数は1000台。参加料金は2000円(参加記念品、道の駅もてぎ・ツインリンクもてぎで使用できる500円分利用券付き。グランプリロードR123メンバーズ、Moto Girls Livikaメンバーズ、ゴールド免許証所持者、MotoGP観戦券所持者、TRMC-S会員は参加料金が無料)。

 また、ツインリンクもてぎでは事前の申し込みで観戦券が無料となる「MotoGP 特別観戦キャンペーン」を実施中。対象となるのは、10月16日時点で15歳~22歳の「ヤング割0円」、2015年1月1日~2016年10月16日の期間に普通二輪運転免許または大型二輪免許を新規で取得した人を対象にした「若葉ライダー割り0円」の2種類。申込期間は10月1日まで。

 そのほかのチケット詳細は公式サイトを参照していただきたい。