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独アウディ、RSシリーズ初のコンパクトセダン「RS 3 セダン」

400HP/480Nmを発生する5気筒の2.5 TFSIエンジン搭載

2016年9月29日(現地時間) 発表

A3シリーズのハイエンドモデル「RS 3 セダン」

 独アウディは9月29日(現地時間)、パリモーターショー(プレスデー:9月29日~30日、一般公開日:10月1日~16日)でA3シリーズのハイエンドモデル「RS 3 セダン」を初公開した。

 RSシリーズ初のコンパクトセダンとなる新型RS 3 セダンは、最高出力294kW(400HP)、最大トルク480Nm/1700-5850rpmを発生する5気筒の2.5 TFSIエンジンを搭載。0-100km/h加速は4.1秒で、最高速は250km/hに制限されるものの希望に応じて280km/hまで引き上げることもできる。この5気筒ユニットの特有なサウンドは、隣り合うシリンダーと離れたシリンダーを交互に点火する設計により、さらに際立ったものに仕上がっているという。

 また、軽合金製のクランクケースを採用したことで、エンジン重量は従来の5気筒エンジンより26kg軽量化。インテークマニホールドと燃焼室にガソリンを噴射するデュアルインジェクションと、排気バルブのタイミングを可変制御するアウディバルブリフトを採用した結果、燃料消費量を削減しながら出力性能を最適化することに成功したとしている。

 トランスミッションは7速Sトロニック(DCT)で4輪を駆動する。クワトロシステムの制御プログラムはステアリング、Sトロニック、エンジン制御、調整可能エグゾーストフラップなどのプログラムと同様、「アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリング システム」に統合。ドライバーはアウディ ドライブセレクトに設定されている「comfort」「auto」「dynamic」の3つのモードを選択することが可能になっている。

 足下は19インチホイールと235/35 R19タイヤの組み合わせで、ブレーキシステムはフロントにライニング面積を広くとった8ピストンキャリパーと370mm径のブレーキディスクを搭載。フロントブレーキについては、オプションでカーボン ファイバー セラミック製のディスクも設定される。

 エクステリアはベース車からフロントトレッドを20mm広くし、それに伴いフロントホイールアーチを外側に張り出すデザインが与えられた。リアトレッドもベース車に対して14mm拡大している。また、特徴的なグラフィックを備えたLEDヘッドライトを標準装備するほか、リアビューでは垂直のストラットを備えたディフューザーインサートと、RSエグゾースト システムの大きな楕円形テールパイプが大きな特徴とした。

 そのほか先進の安全装備も備え、好みに応じた車間距離の維持、車線変更時のアシスト、走行中の車線の維持、追突の回避、歩行者との接触防止のアシストなどを行なうことができるアシスタンスシステムを採用。これに加え、緊急時に自動的に車両を停止させる「エマージェンシーアシスト」、駐車場からバックで退出するときなどに後方の交通状況を監視する「クロストラフィック アシスト リヤ」なども搭載している。