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アウディ、スポーツイメージを強化するサブブランド「Audi Sport」発表会
「Audi Sport」導入により2020年までにスポーツモデルの販売を倍増する計画
2016年7月8日 13:19
- 2016年7月5日 開催
アウディジャパンは7月5日、スポーツイメージを強化するサブブランド「Audi Sport(アウディ スポーツ)」の発表会をAudiみなとみらい店で開催した。
アウディブランドを構築する3つの要素の1つとなる「スポーツ」。このイメージをより確立するためのサブブランドが「Audi Sport」であり、車両のサポートや情報などについては、新たに全国の24店舗で展開される「Audi Sport店」から発信される。
発表会でAudi SportとAudi Sport店の説明を行なったのは、アウディ ジャパンの斎藤徹代表取締役社長。斎藤氏はアウディとスポーツの関係性、とりわけモータースポーツでの活躍について解説。「アウディのブランドコミットメントは『技術による革新』です。創業以来100年に渡り、世界の自動車産業に革新的なイメージを与えてきました。とくに直近の30年間のモータースポーツ活動は、アウディブランドの成長に大きく貢献してきました。ル・マン24時間耐久レースの活躍がその最たるもので、技術を雄弁に語っています。モータースポーツから市販モデルへのテクノロジーの移管は、R8を筆頭にRSモデルなどでとりわけ頻繁に行なわれています。例を挙げると、ドイツのベーリンガーホフ工場では、レーシングカーと市販モデルが同じ生産ラインで製造されています。レース活動から得たノウハウが市販モデルに採用されている証拠でもあります」というように、モータースポーツ活動から得た技術力は、そのままの形でR8やRSモデルへと移管されているのだ。
また、Audi Sportはこれまではさまざまなモータースポーツ参戦や活動の総称だったが、今回サブブランドになるにあたり、4つの柱を設けて展開していくとのことで、「まず1つ目がワークスチームのモータースポーツ参戦。アウディがこれまで13回の優勝を誇るル・マン24時間耐久レースを含めたWEC(世界耐久選手権)のLMP1クラスにAudi R18で参戦します。2つ目はカスタマーレーシングの参戦サポート。世界中のGT3カテゴリーにR8はエントリーしています。国内ではSUPER GTにチームタイサンサード、アウディチームヒトツヤマの2チームが参戦。今年は特にスペアパーツの供給体制を整え、専用のサポートトレーラーを全戦に帯同させます。3つ目はR8やRSモデルの販売拡充です。ここ数年、R8やRSモデルなどのスポーツタイプは販売台数が伸びていて、昨年は600台の販売実績を残しました。2020年までにスポーツモデルの販売を倍増する計画を立てています。4つ目はAudi Sport collectionの展開です。ウェアや小物のマーチャンダイジングビジネスを強化します。いま70点あるアイテムは120アイテムまで品そろえを拡大する予定です」と説明を行なった。
前述のとおりに7月5日より全国の24店舗にAudi Sport店が設けられた。これらの店舗は、ショップ・イン・ショップ形式で既存の店舗内にCI/CDを用いたコーナーを設置。店舗の新設とともに、国内に導入されるR8やRSモデル、Audi Sport collectionの販売、Audi Sportの関連情報に精通したアンバサダーを配置することなどが特徴として挙げられる。
そしてAudi Sportのブランドとショップ展開と併せて発表されたのが、スポーツブランドを意識したハイエンドモデルの導入になる。
7月5日に販売を開始した新型R8は、Audi Sport店のみでの取り扱いとなり、オーナーは専用メカニックやアンバサダーからサービスが受けられる。2代目となる新型R8は新世代のASF(アウディスペースフレーム)を採用。エンジンは自然吸気のV型10気筒5.2リッターで、最高出力540PS、最大トルク540Nmを発生。初代のミッドシップスポーツカーらしいプロポーションを受け継ぎながらも、より筋肉質なデザインへと一新している。
また、アウディのスポーツイメージを牽引するR8に加えて、3種類のRSパフォーマンスモデルも8月下旬から販売がスタートする。
RSパフォーマンスモデルは、既存のRSモデルをさらに高出力で高品質化したシリーズ。RSモデルと同様に、モータースポーツ活動をサポートするクワトロ GmbHが開発に参画し、製造を行なう。圧倒的なパワーと環境性能を両立するハイパワーエンジン、フルタイム4輪駆動システムなど高い実用性を兼ね備えている。RSモデルについては、今回発表された「RS 7 スポーツバックパフォーマンス」「RS 6 アバントパフォーマンス」「RS Q3 パフォーマンス」のほか、「RS 3 スポーツバック」「RS 4 アバント」「RS 5」「RS 5 カブリオレ」の計7モデルが用意されることになる。
会見の最後に斎藤氏は、「今後はアウディスポーツを軸にして、これまで以上に質を伴う成長を目指していきます。また、お客様に商品の魅力とブランドを伝える活動を加速します。モータースポーツの歴史に名を刻み続け、そこで得た技術と知見を凝縮していくのがAudi Sportブランドです。インテリジェンスなスーパーカーは間違いなく、クルマ本来の本質的な魅力を放ち続けることになります」と、スポーツモデルを軸にしたブランド展開を訴えた。