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独アウディ、2025年に約80万台のEV&PHVを販売する目標発表

2019年にEV「e-tron Sportback」発売、2020年にAudi Sportから「e-tron GT」登場

2018年5月9日(現地時間)発表

 独アウディAGは5月9日(現地時間)、同日に開催された株主総会において「Audi.Vorsprung.2025」と名付けられた最新の企業戦略を提示。その中で、2025年に約80万台のEV(電気自動車)とPHV(プラグインハイブリッド)を販売する目標を発表した。

 同社は2025年までにすべてのモデルラインアップを電動化する予定としており、2025年までに20以上の電動化モデルを投入する計画。2019年に「e-tron Sportback」が2番目のEVとして発売され、2020年にはAudi Sportから「e-tron GT」がデビューする。また、2020年にはプレミアムコンパクトセグメントにもEVを投入する予定という。

 今後、アウディはフォルクスワーゲン、ポルシェと共同開発を実施して相乗効果を生み出していくとしており、コンパクトセグメント用にフォルクスワーゲンが開発したモジュラーエレクトリックツールキットに加え、アウディとポルシェはミッドサイズ、フルサイズ、ラグジュアリークラスのEV向けのプレミアムアーキテクチャーの開発で協力していくという。

 今回の発表について、アウディAG取締役会会長のルパート・シュタートラー氏は、「私たちの視線は、常にアウディのスローガンである“Vorsprung durch Technik(技術による先進)”の実現と継続に向けられています。私たちの目標は、モビリティに革命を起こすことです。私たちはまた、eモビリティの分野で、プレミアムメーカーのリーディングカンパニーになりたいと考えています。そのためには、日常ユースへの完全な適合性、最高の品質、優れたドライビングプレジャーを持つ妥協のない製品をお客様に提供する必要があります。アウディが備える卓越した技術により、私たちはVorsprung(先進性)を製品に適用し、eモビリティを次のレベルへと引き上げます」とコメント。

 また、アウディAG技術開発担当取締役のペーター・メルテンス氏は、「私たちは、2021年に、“Vorsprung durch Technik”の50周年に合わせて、Audi Aiconコンセプトカーをベースにした自動運転の電気自動車を発表します。ラウンジのようなインテリアを備えたこのクルマは、当初は都市間を結ぶシャトルとして公道における試験走行を開始し、2020年代の半ばには自動運転車として生産を開始する予定です」と、2017年のフランクフルトショーで公開されたレベル5の自動運転を実現したコンセプトカー「Audi Aicon」の今後の展開について触れている。