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最新のアウディ届けます。コンシェルジュサービス付きのプレミアムレンタル「アウディ オン デマンド」発表会

A1は4時間7200円から、R8は5万1200円からレンタル可能で満タン返し不要

2018年6月4日 開催

6月4日にスタートした新サービス「アウディ オン デマンド」の発表会を東京プリンスホテルで開催

 アウディ ジャパンは6月4日、新しいプレミアム モビリティ サービス「Audi on demand(アウディ オン デマンド)」のサービスを開始。同日に日本でのサービス拠点となる東京プリンスホテル(東京都港区)で発表会を開催した。

 アウディ オン デマンドは、これまでに米国や欧州、アジアの6カ国で実施されてきたアウディ車を使ったレンタルサービス。PCやスマートフォンを使ってアウディ オン デマンドの専用Webサイトから事前予約しておくと、対象車として用意されている12モデル14台の最新アウディ車を、都内13区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、豊島区)と千葉県浦安市の一部ディズニーリゾートエリアで無料受け取りと返却ができる。

 料金は一番安い「A1 スポーツバック 1.0TFSI Sport」が7200円(4時間)~1万8000円(1日)、一番高い「R8 スパイダー」が5万1200円(4時間)~12万8000円(1日)で、貸し出し中の走行距離は無制限となり、車両返却時の燃料満タン補給は不要。さらに希望すると自転車用ルーフラック、ルーフボックス、チャイルドシート、冬期のスタッドレスタイヤ装着なども無償利用できる。

アウディ オン デマンド紹介ムービー(1分15秒)
新しいプレミアム モビリティ サービスであるアウディ オン デマンドでは、12モデル14台の最新アウディ車をレンタル利用可能。「A3 スポーツバック」と「Q2」はボディカラー違いで2台が用意される

秋に導入予定の「A7 スポーツバック」もラインアップに追加予定

アウディ ジャパン株式会社 代表取締役社長 斎藤徹氏

 発表会ではアウディ ジャパン 代表取締役社長の斎藤徹氏が登壇して、新しくスタートするアウディ オン デマンドについて解説。

 アウディ オン デマンドは5月に発表されたアウディにおける最新の企業戦略「Audi.Vorsprung.2025」に連動するものと位置付け、「アウディAGはスローガン『Vorsprung durch Technik(技術による先進)』を常に意識して企業活動を行なっております。そして目標としているのは『モビリティに革命を起こすこと』であり、新しいビジネスモデルを構築するため、企業の変革を加速させております」と斎藤氏はコメント。このためにアウディは、デジタル化、サステナビリティ、都市化といった環境の変化に積極的な対応を行なっており、アウディ オン デマンドはデジタル化の面で幅広いユーザーに新たなブランド体験の場を提供する取り組みになるという。

企業戦略「Audi.Vorsprung.2025」では電動化や自動化、デジタル化などによって「モビリティに革命を起こすこと」を目標としている
「D S U」の3つの分野で持続可能なプレミアムモビリティを実現していく
アウディ オン デマンドの目標とターゲットカスタマー

 また、アウディ オン デマンドのサービスは2015年からサンフランシスコ、ミュンヘン、香港、シンガポール、北京、マンチェスターで導入されており、日本の東京におけるサービス開始は世界で7番目の都市、9カ所目の拠点開設になるほか、2018年末までにグローバルで79拠点まで拡大する予定であると斎藤氏は説明。大都市で活動する人にクルマを運転する楽しさを提供し、“新たなアウディ感”を拡大することを目指しているという。

 ユーザーにプレミアムなブランド体験を味わってもらうため、アウディのR8やRSモデルといった多彩なモデルをラインアップし、都内などの指定エリアで「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフから車両を無料で受けとったり返却できるなどの6種類のプレミアムサービスを用意。貸し出されるアウディ車は12モデル14台からサービスがスタートし、秋の日本導入を予定している「A7 スポーツバック」もラインアップに追加される予定になっていると斎藤氏はアピールした。

東京はアウディ オン デマンドを実施する7番目の都市になる
香港には3カ所の拠点があり、東京は東京プリンスホテル(東京都港区)がサービス拠点になる
アウディ オン デマンドで無料体験できる6種類のプレミアムサービス
貸出モデルは12モデル14台。秋に日本導入予定の「A7 スポーツバック」もラインアップに追加する予定
各モデルの利用料金。すでにA7 スポーツバックの料金も設定されている
都内の13区に加え、千葉県の「一部ディズニーリゾートエリア」でも車両の受け取りと返却が可能
想定する利用シーン。都内在住の子供のいる家庭でクルマを所有しておらず、週末のレジャーに使う場合に「Q5」をレンタル。利用を繰り返すうちにライフスタイルにふさわしいモデルを見つけていただきたいと斎藤氏はコメント
京都在住でクルマを所有しているIT企業経営者が、東京に出張したときにR8 スパイダーを借り出し、仕事後に郊外での遠距離ドライブでアウディのフラグシップモデルが持つ性能を確かめるという想定
事前に個人情報やクレジットカード情報などを登録しておけば、あとはスマートフォンなどからログインして、利用したいモデルや利用期間、受け取りと返却の場所などを設定するだけで利用可能
発表会ではこのほかに、アウディのグローバルと日本での販売が好調に推移していることもアピールされた
質疑応答で「『アウディ版のレンタカー』と言えるビジネスに確立していきたい」と意気込みを語る斎藤氏

 発表会の後半では質疑応答を実施。このアウディ オン デマンドが、アウディモデルの販売を拡大する施策として行なわれるのか、この事業そのもので収益化を目指すもののどちらなのかについて、斎藤氏は「どちらかと言えば後者になります。最終的には『アウディ版のレンタカー』とも言えるビジネスとして確立していきたいと考えております。世界中で都市化が進んでいる中で、東京のように過密となっている都市では今後クルマを手放す、クルマを所有しない人が増えていくと予想されていて、必要なときに必要なだけ利用する、まさしくオンデマンドなサービスに対するニーズが増えてくると考えていて、そこに対してアウディとして類似のサービスとは差別化されたプレミアムなサービスを提供するということが第一義になります」と回答。だた、単純にレンタカーとして利用する以外でも、そのクルマの購入を検討している人が長く自由に試乗する手段として利用するケースも海外ではすでに確立されており、そんな使い方をする人もいるかもしれないと斎藤氏は述べている。

 また、近年のモデルではアウディがレベル2自動運転に位置付ける「トラフィックジャムアシスト」などのADAS(先進安全運転支援システム)、インターネットから情報サービスを受けられるコネクティビティ機能の「アウディコネクト」といった先進装備を備えているが、この使い方などについて斎藤氏は「コンシェルジュのスタッフは取り扱い方法についてしっかりと事前トレーニングしており、お客さまに操作方法などについて適切な説明ができるようにしております。10人でスタートするコンシェルジュですが、みんなアウディ車が大好きなスタッフばかりで、何人かはアウディ車のオーナーです。情熱を持ってお客さまにご説明できると思っております」と回答。

 このほか、ユーザー登録は日本人に限定しておらず、適切な国際免許証などを持っていれば海外から来日した観光客などがアウディ オン デマンドを利用することも可能とのことだ。