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【鈴鹿10時間 2019】アウディ、新型「R8」発表。過去最高の出力を誇るV10エンジン搭載
世界222台限定、日本国内10台限定発売の「R8 Decennium(デセニウム)」を公開
2019年8月24日 21:32
- 2019年8月24日 発表
アウディ ジャパンは8月24日、同社の市販モデルとして過去最高の最高出力620PSを発生するV10エンジンを搭載した新型「R8」を発表するとともに、鈴鹿サーキットで開催されている「鈴鹿10時間耐久レース」の会場でV10エンジン10周年記念限定モデル「R8 Decennium(デセニウム)」を公開した。
新型R8の価格は、クーペモデルの「R8 クーペ V10 performance quattro」が3001万円(消費税10%込)、オープンモデルの「R8 スパイダー V10 performance quattro」が3146万円(消費税10%込)。
限定モデル「R8 Decennium」は世界で222台の限定生産で、日本国内の割当は10台の予定(クーペモデルの左ハンドル仕様のみの設定)。価格は3091万円(消費税10%込)。いずれのモデルも同日より受注を開始し、12月以降に順次納車される。
会場ではアウディ ジャパン 代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏、今回の鈴鹿10時間耐久レースのために来日したAudi Sport customer racing 統括責任者のクリス・ラインケ氏が登壇。新型モデルについての説明のほか、ラインケ氏からはAudi Sportの近況報告や「Audi R8 LMS」で鈴鹿10時間耐久レースに参戦するAudi Sport customer racingチーム紹介などが行なわれた。
新型R8について、ノアック氏は「新型R8はわれわれの量販車の中で最も速いクルマであり、今までよりもさらにシャープでパワフルになってきております」と紹介するとともに、「(グリルの上にある)細いスリットがアウディスポーツクワトロを彷彿とさせ、スポーツパフォーマンスカーのアイコンとなっています」などと、新型R8の特徴を示した。
市販モデル過去最高の最高出力620PSを発生するV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載する新型R8
新型R8は、アウディの市販モデルとして過去最高の最高出力620PSを発生する自然吸気 V型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載。トランスミッションには7速DCT(Sトロニック)を組み合わせる。フルタイム4WDシステムは電子制御油圧多板クラッチ式の「quattro」で、運転状況に応じて駆動トルクを自動で分配し、極限の状況では前輪または後輪のいずれかへ100%のトルクを伝達することも可能。
また、低負荷時にはエンジンの片バンクを休止させるシリンダーオンデマンド(COD)を採用。アクセルペダルをオフにしたときにはエンジンを駆動系から切り離すコースティングモードとあわせて優れた環境性能も両立させた。
ASF(アウディスペースフレーム)は、アルミニウムとCFRP(カーボンファイバー)を組み合わせることで、さらなる軽量化と高剛性化を達成。ダブルウィッシュボーンサスペンションのアーム類などもすべてアルミ化し、前42:後58という理想的な前後重量配分を実現。サスペンションにはアウディ マグネティックライドを搭載。ブレーキは耐フェード性に優れ、かつバネ下重量軽減にも寄与するカーボンファイバー セラミックブレーキを採用。新デザインの20インチホイールを標準装備した。
エクステリアでは、前後にLEDライトを標準装備するとともに、LEDハイビームの約2倍の照射距離の「レーザーハイビーム」や前後に「ダイナミックターンインディケーター」などを搭載する改良が施された。
世界222台限定。日本国内は10台限定発売の「R8 Decennium」
V10エンジン10周年記念限定モデルのDecenniumは、クーペモデルの「R8 V10 performance 5.2 FSI quattro S tronic」をベースに、ダイナミックステアリングをはじめとする特別装備を施したモデル。
エクステリアは、「デイトナグレーマットエフェクト」のボディカラーに、グロスブラックのフロントスポイラー、サイドシル、ディフューザーなどを採用する「ハイグロスブラックスタイルパッケージ」、マットブロンズカラーの20インチアルミホイールを組み合わせた。
インテリアでは、Decenniumのロゴをセンターコンソールやドアなどに配するとともに、電動調整機能付きファインナッパレザーダイヤモンドスティッチングスポーツシート、デコラティブパネルグロスカーボン、アルカンターラヘッドライニングなどを装備。さらに、550Wのアンプと13個のスピーカーによるBang & Olufsenサウンドシステムを備えている。