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ドコモ、5G通信実験車両「ドコモGT-R」を「SUZUKA 10H」で展示

MECを活用した低遅延の映像伝送の実証も

2019年8月2日 発表

鈴鹿10時間耐久レース(写真は2018年開催のもの)

 NTTドコモは、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催される「2019 第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC鈴鹿10時間耐久レース』」(会期:8月23日~25日)にブース出展を行なう。8月24日~25日の期間、イベント会場「GPスクエア」にブースを出展し、5G通信実験車両「ドコモGT-R」を展示する。

 また、同じく8月24日~25日の期間にMEC(Multi access Edge Computing)の有効性の実証実験を行なう予定。1998年~1999年のF1チャンピオン ミカ・ハッキネン氏が参戦する「プラネックス・スマカメ・レーシング」チームのGT3マシンにプラネックスコミュニケーションズ提供の2台のカメラを取り付け、よりリアルタイム性を追い求めた映像取得を目指す。

ミカ・ハッキネン選手

 MECは5G時代の低遅延技術で、通常はインターネット上に設置されるサーバーを、キャリア網内に設置することで遅延を減らせるシステム。ユーザーに近い位置にサーバーを設置することにより、通信の応答速度を大幅に向上させるといい、商用LTE環境下でプロドライバーが運転する高速移動車両の映像を活用して、MEC技術の有効性検証をする取り組みは全国初という。

MEC実証実験内容

 モビリティランドとドコモでは、3月2日に締結した連携協定に基づき、5Gなどの情報通信技術を活用した「新たなモータースポーツの観戦スタイルの創造」に向けて取り組んでおり、今回のブース出展ではドコモによる情報通信技術のさらなる活用と新たな観戦スタイルを体験できるようにする。

ブース出展内容

・実施期間:
8月24日:8時30分~19時30分(予定)、8月25日7時30分~21時(予定)

・実施場所:
鈴鹿サーキット GPスクエア

・出展内容:
ミカ・ハッキネン氏のトークショー、抽選大会、MEC実証実験、ジオスタ・スーパーフォーミュラAR体験、ドライブシミュレーター体験、5G通信実験車両ドコモGT-Rの展示

MEC実証実験内容

・実施期間:
8月24日10時~15時、8月25日10時~15時

・実施場所:
鈴鹿サーキット 国際レーシングコース(実施状況閲覧場所は鈴鹿サーキット西ストレート自由席[0席])

・検証内容:
高速移動車両(GT3マシン)に搭載した2台のカメラ映像の比較
カメラ1(LTE通信網からインターネット網への映像伝送)
カメラ2(LTE通信網からMEC折り返しによる映像伝送)

・実施体制
モビリティランド:実証実験会場の提供
NTTドコモ:実証実験用LTE環境の構築、MEC装置の準備、構築
プラネックスコミュニケーションズ:カメラ(専用ファームウェア)の提供、GT3マシンへのカメラ取り付け