ニュース

鈴鹿市と鈴鹿サーキット、「SUZUKA 10H」開催週の木曜日(8月23日)にレーシングカーを鈴鹿市内でパレード

泡とデコトラの夏フェス「泡トラ」併催。冠スポンサーも募集中

2018年8月24日~26日 開催

共同で記者会見に臨んだ、鈴鹿市 末松則子市長(左)と株式会社モビリティランド 取締役社長 山下晋氏(右)

 鈴鹿サーキットが市内にある鈴鹿市は、鈴鹿サーキットで8月24日(金)~8月26日(日)の3日間にわたって開催される「鈴鹿10時間耐久レース(SUZUKA 10H、スズカ テン エイチ)」の前日となる8月23日(木)に、鈴鹿サーキット近隣にあるショッピングモール「イオンモール鈴鹿」から鈴鹿サーキット モータースポーツゲート間の公道(通称:サーキット道路)の往復6.6kmを利用して「鈴鹿モータースポーツフェスティバル」を開催する。鈴鹿10Hに参加するレーシングカーが往復するほか、折り返し地点となるイオンモール鈴鹿で一部の車両の公開車検も行なわれる。

 2018年 全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦となる「2018 NGK スパークプラグ 鈴鹿2&4レース」が開催されていた鈴鹿サーキットで4月22日に記者会見に参加した鈴鹿市 末松則子市長は「おそらくこのようにパレードを行ない、公開車検を行なうのは、日本でも初めての取り組みではないか。地元だけでなく、日本にモータースポーツが根付くためのイベントとして取り組んで行きたい」と述べ、鈴鹿サーキットの地元自治体としても、日本初のモータースポーツ振興都市宣言を行なった都市としてイベントを盛り上げ、地元振興につなげていきたいと説明した。

鈴鹿市 末松則子市長
2017年スパ24時間レースでの公道パレード風景
2017年スパ24時間レースでの公道パレード風景

鈴鹿市とモビリティランドが協力して「鈴鹿モータースポーツフェスティバル開催

SUZUKA 10Hは、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで8月24日(金)~8月26日(日)の3日間にわたって開催されるFIA-GT3の車両を利用した耐久レースとなる。

 決勝レースは朝の10時にスタートして、ゴールは20時が予定されている。発表された時点では朝10時半スタート、ゴールは20時半とされていたが、東京など関東方面に電車で帰ることを考慮に入れて30分ほど前倒しされ、10時スタート、20時ゴールへとなった。

 白子駅からの近鉄特急の東京方面の新幹線へ乗り継ぐための最終電車が21時12分の特急になるので、それに併せて30分ほど時間が前倒しになった形。これだとゴールを見届けて急いでバスなどに乗ればギリギリ間に合う時間になり、東京など関東方面から観戦する観客にも自由度が広がった形になる。

 会見には鈴鹿市の末松則子市長、鈴木サーキットの運営を行なっているモビリティランド 取締役社長 山下晋氏の2人が登壇し、説明を行なった。末松市長は「鈴鹿市は平成16年に安全安心に観戦できる街を作るためにモータースポーツ都市宣言を行なっているが、今回新たに行なわれるSUZUKA 10Hの開催を機に、官民一体になって世界に情報を発信していきたい。今回はイオンモール鈴鹿、鈴鹿サーキットと協力して通称サーキット道路を利用して、鈴鹿モータースポーツフェスティバルを行う。SUZUKA 10Hに出場するマシンがパレードし、折り返し地点となるイオンモールでは公開車検も行う。また、鈴鹿市にはたくさんの2輪/4輪のレースエントラントがいるので、その皆様に協力していただき、レース車両の展示を行うほか、モトクロスによるショーも計画している。市民の皆様や国内外のレースファンに鈴鹿ならではのイベントをお楽しみ頂きたい」と述べ、鈴鹿市も今回のSUZUKA 10Hに向けて、イベントを盛り上げるために協力し、かつ地元の市民やファンが参加できるイベントとして「鈴鹿モータースポーツフェスティバル」を開催していくと明らかにした。

株式会社モビリティランド 取締役社長 山下晋氏

 発表によれば、鈴鹿サーキットのパドック入り口(モータースポーツゲート)から本田技研工業の鈴鹿製作所およびイオンモール鈴鹿に向かう往復6.6kmの道路(鈴鹿市道加佐登鼓ヶ浦線、通称サーキット道路)を、参加するFIA-GT3のレーシングカーがパレードする。日時はレース開催前日となる8月23日(木)11時30分~12時が現時点では計画されている(それに伴う交通封鎖が同日11時~12時の予定で行なわれる。一部の車両はそのままイオンモール鈴鹿に残り、公開車検などを実施する。イオンモールのイベントは同日10時30分~16時(予定)の計画だ。

SUZUKA 10Hでは「泡デコ」を開催して、観客に終日踊ってもらう新感覚イベントに

 モビリティランドの山下社長は「鈴鹿市、鈴鹿市議会、警察、鈴鹿市民の皆様のご支援ご協力の下にこうした歴史的なイベントが開催できて光栄に思っている。我々も8月23日を鈴鹿市民の日として設定し、8月23日は鈴鹿サーキットには鈴鹿市民の皆様は入場料無料、駐車場は無料とする。また、イベントを楽しんで頂けるようにフリーシャトルも検討したい」と述べ、鈴鹿市民は8月23日に鈴鹿サーキットの入場と駐車場が無料になると発表した。

 山下氏はすでにSUZUKA 10Hのチケット販売が開始されており、なかでも「GT10」という名前の5月のSUPER GTとSUZUKA 10Hがセットになったチケットが大人気であると述べ、10Hだけのチケットに関しても「鈴鹿市民特別チケット」という鈴鹿市民の向けに土日2日間通しのレース観戦券、遊園地フリーパス、プールの利用券を合わせたチケットが5,480円と安価なチケットを提供していくと説明した。山下氏によれば通常は遊園地とプールで5000円ということなので、山下氏曰く「破格の値段」ということだ。

 そして、SUZUKA 10Hに新感覚のイベントとして「泡フェス」を行なう。私も最初聞いたときは全く分からなかったが、お客さまが泡まみれになって踊っていただくという新感覚のイベントになる。さらに夜はデコトラが集まってきていただいてやはりお客さまが踊っていただくイベントになる」と述べ、鈴鹿サーキットが前代未聞と表現する「泡デコ」イベントを開催すると明らかにした。山下氏は「泡フェス、デコトラはこれまでにない新しい形のイベントとなる。決して変なことを考えいると書くのではなく、イマドキのイベントを考えていると言ってほしい」と述べ、詰めかけた報道陣を笑わせた。

泡トラ