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フォルクスワーゲン、エアバッグの劣化で「ゴルフ」「ポロ」など37車種12万9230台をリコール

車両によってエアバッグインフレーターの取付方法が異なり、仕様に応じて改善措置を実施

2016年10月26日 発表

改善箇所説明図

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは10月26日、2006年1月~2014年9月に生産された「ゴルフ」「ポロ」「up!」「パサート」など41型式37車種の計12万9230台をリコールすると発表した。

 今回のリコールでは、運転席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)でガス発生剤の吸湿防止が不適切だった場合に、湿度が高い環境下で大きな温度変化を繰り返すとガス発生剤が劣化することがある。これにより、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあるとしている。

 この不具合に対する改善措置では、車両によって搭載しているエアバッグのインフレーター取付方法が異なるため、それぞれの仕様に応じて「運転席用エアバッグインフレーターを対策品と交換する」「運転席用エアバッグユニットを対策品と交換する」「運転席用エアバッグユニットとステアリングホイールを対策品と交換する」という3種類の改善措置を設定している。

 なお、対策品の準備に時間を要することから、まずは全使用者に対してダイレクトメールを送付。対策品が準備できた段階で再度連絡して交換作業を行なうことになる。