デンソーとNEC、AIやIoTを活用した高度運転支援、自動運転などで協業

　デンソーとNEC（日本電気）は12月26日、高度運転支援や自動運転、モノづくりの分野で協業を開始すると発表した。

　この協業は「地球環境の維持」「安全・安心なクルマ社会の実現」に向けた取り組みと位置付けられ、デンソーが自動車市場で培った「高度な技術力とモノづくり力」、NECがICT事業で培った「AI（人工知能）やIoT、セキュリティなどの先進技術とシステム構築・運用の豊富な実績」を生かし、高度運転支援や自動運転の分野では、デンソーの先進安全技術とNECが開発した危険予測につながるAIを組み合わせ、安全・安心を実現する製品を共同開発する。

　また、今後は自動運転や電動化の技術開発で競争が加速し、クルマに搭載される製品同士の連携が複雑さを増すことが想定され、車載製品の効率的な開発でNECグループのシステム開発要員による迅速、かつ柔軟な開発体制を構築。IoTの進化に伴って社内の情報基盤構築に加え、製品に対してもセキュリティ強化の要求が高まることを受け、セキュリティ製品開発の仕組みを高度化する協業についても検討を進める。

　このほか、モノづくりの分野でもNECが持つIoTの各種保有技術を組み合わせた協業が検討される。両社は、今回の協業で実現する技術・製品・体制を活用するとともに、“ビジョンを共有する仲間づくり”をオープン、かつ積極的に進めることで、世界中のすべての人にとって安全・安心・効率・公平なクルマ社会を実現するため取り組むとしている。