ニュース

2017 WRC開幕戦モンテカルロ、「ヤリスWRC」ラトバラ選手が2位表彰台獲得

TOYOTA GAZOO Racingチーム代表トミ・マキネン氏「期待をはるかに上まわる、素晴らしい結果」

2017年1月22日(現地時間) 発表

「ヤリスWRC」で参戦したTOYOTA GAZOO Racingは、10号車のヤリ-マティ・ラトバラ選手が2位でフィニッシュ

 2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロは1月22日(現地時間)、4日間の日程が終了しフォード「フィエスタWRC」のセバスチャン・オジェ選手が優勝。「ヤリスWRC」で参戦したTOYOTA GAZOO Racingは、10号車のヤリ-マティ・ラトバラ選手が2位でフィニッシュして表彰台を獲得した。

優勝はセバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組(フォード フィエスタWRC)、2位はヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(トヨタ ヤリスWRC)、3位はオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(フォード フィエスタWRC)

 トヨタのWRC復帰戦となったモンテカルロ。表彰台を獲得したラトバラ選手は初日9位、2日目を4位、3日目に3位と順位をアップ。最終日は2位につけていたフィエスタWRCのオット・タナック選手がマシントラブルで遅れたこともあり、ラトバラ選手は前日よりも順位を上げ、2位で締めくくった。

ユホ・ハンニネン選手がドライブするヤリスWRC11号車

 一方、ヤリスWRC11号車のユホ・ハンニネン選手は初日3位のポジションを得るも、2日目でサスペンションを破損してその日はリタイア。3日目から再出走して最終的に16位で完走を果たした。これにより、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャラーズ選手権ランキング2位となっている。

コ・ドライバーのミーカ・アンティラ選手(左)、ドライバーのヤリ-マティ・ラトバラ選手(右)

 ラトバラ選手は「トヨタのWRC復帰戦を2位という想像もしていなかったような結果で終える事ができて、本当に嬉しく思います。ラリー・モンテカルロでの私の過去のベストリザルトは2位ですが、新しいチーム、新しいマシンでふたたび2位に入れたことを誇りに思います。この素晴らしい結果は、チームのサポートと、ファンの皆さんの応援によって実現したのです」とコメント。

 チーム代表のトミ・マキネン氏は「我々は今シーズンを開発の年ととらえていますので、あまり大きな期待を抱かないようにしていたのですが、今回のラリー・モンテカルロは自分たちの期待をはるかに上まわる、素晴らしい結果となりました。我々は経験豊かなチームではありませんが、完璧に近い戦いをすることができました」と語り、加えて「今年のモンテカルロのSSは路面状態が一定ではなく非常に難しい走行条件でしたが、選手たちはうまく対応してくれました。ラリー中、ヤリ-マティのマシンにはセンサートラブルが発生し、コース上で1度エンジンが止まってしまったら、再スタートできないかもしれないというプレッシャーを感じながら彼は走り続けていたのです。ヤリ-マティは素晴らしい仕事をやり遂げました。また、ハードワークを続け選手をしっかりと支えてくれたチームにも感謝しています。我々にとっては良き船出となりましたが、課題もたくさん残りましたので、今後もさらに開発を進めていきます」とコメントしている。