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トヨタとシェル、米国カリフォルニア州から1600万ドルの補助金を受け水素ステーション7カ所を整備
シェルが導入する7基の水素充填設備の運営に対してトヨタが資金面で支援
2017年2月21日 13:07
- 2017年2月20日(現地時間) 発表
トヨタ自動車とシェルは2月20日(現地時間)、FCV(燃料電池車)の普及に向け、米国 カリフォルニア州における水素ステーション網の拡充で協力すると発表した。
シェルは既存ガソリンスタンド7カ所への水素充填設備導入を進めていくが、トヨタは今回の協力において、当該水素充填設備の運営に対して資金面での支援を行なうとしている。
また、2月17日(現地時間)には、同州のカリフォルニアエネルギー委員会(California Energy Commission)が補助金交付先提案書(NOPA:Notice of Proposed Award)を公表し、シェルによる既存ガソリンスタンド7カ所への水素充填設備導入に対して計1636万2500ドルの補助金が正式承認に向け提案されたことが明らかとなった。
北米トヨタの先進技術車担当のシニアマネジャーであるクレイグ・スコット氏は「FCVが主流のクルマとして普及するには、信頼性・利便性の高い水素充填設備をアクセスのよい場所に整えることが重要である。シェルとの協力により、同州の水素ステーション整備の取り組みにおいて、エネルギー会社の専門性や経営資源を活用できるようになる。両社で力を合わせ、水素社会の実現にまた一歩近づいていきたい」とコメントしている。
シェルの水素担当ゼネラルマネジャーであるオリバー・ビショップ氏は「FCVは利便性と大気環境改善の両立において、重要な役割を担う可能性を秘めている。水素社会の実現には、今回のような政府・業界間の協力がカギとなる。FCVの普及を進め、カリフォルニア州政府のCO2削減目標達成を支援するための、またとない機会を得ることができた」と述べている。
トヨタでは協業を通じて、米国における水素ステーション網拡充に向けた取り組みを支援しており、カリフォルニア州では2014年にファーストエレメント・フューエルとの間で、同社による19基のステーション運営を資金的に支援することで合意。また、2016年にはエア・リキードとの間で、ニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、コネチカット、ロードアイランドの5州における計12基のステーション運営で協力していくことを合意・公表している。