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シトロエン、ジュネーブショーで「C-Aircrossコンセプト」「SpaceTourer 4×4 Eコンセプト」世界初公開

「自動運転」テストモデルの「Grand C4 Picassoプロトタイプ」も車両展示

2017年3月7日~19日(現地時間)開催

第87回ジュネーブモーターショーで世界初公開されるシトロエンのコンセプトカー「C-Aircrossコンセプト」

 シトロエン(プジョー・シトロエン・ジャポン)は、第87回ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月7日~8日、一般公開日:3月9日~19日)の出展概要を発表。コンパクトSUVの「C-Aircrossコンセプト」、両側スライドドアを持つ新コンセプトのSUV「SpaceTourer 4×4 Eコンセプト」の2台を世界初公開する。

 この2台のコンセプトカーに加えてシトロエンブースでは、今年から復帰したWRC参戦車両である「C3 WRC」やシトロエンの各ラインアップモデルのほか、シトロエンが2年間に渡って取り組んでいる自動運転のテストモデルである「Grand C4 Picassoプロトタイプ」の1台を展示する。

 シトロエンでは自動運転を「ハンドオン」「ハンドオフ」「アイオフ」「マインドオフ」「ドライバーレス」の5段階に区分。Grand C4 Picassoプロトタイプの自動運転テスト車両では「アイオフ」のモードで欧州の高速道路を走らせており、これまでに12万km以上をテストしているという。このほかにシトロエンブースでは、すでにシトロエンモデルに搭載が始まっている先進的な運転支援システムの数々を、来場者が直接体験できるようにしているという。

C-Aircrossコンセプト

C-Aircrossコンセプト

「シトロエンがSUVセグメントへの参入を宣言するモデル」とされるC-Aircrossコンセプトは、豊富なカーブを描くボディラインとインパクトのあるパーツ類やポイントカラーが与えられ、フレッシュでポジティブなキャラクターを持つ今までにないSUVとなる。なお、このC-Aircrossコンセプトのボディスタイルは世界展開を視野に入れたものとのこと。

 ボディには観音開きのドアを装備し、開放感のあるキャビンによって「知らない土地に行ってみたくなる」というSUVらしさを表現。クッション性が高く、ゆったりとした気分になれるシート、日差しの明るさを存分に楽しめるパノラミック・サンルーフも用意している。インパネでは直感的な操作を可能にするシングルスポークのステアリング、カラー表示のヘッドアップディスプレイ、視認可能なエリアを広げるリアビューカメラなどを採用。さらに装備ではワイヤレス式のスマートフォン充電装置も備えている。

 走行面ではタイヤと路面のあいだに生じるトラクションを最適化する「グリップ・コントロール」を持ち、都市での日常的な通勤から家族といっしょに郊外でのレジャーを楽しむドライブまでさまざまなシチュエーションをカバーする。

C-Aircrossコンセプトではトラクションを最適化する「グリップ・コントロール」により、未舗装路での走行もカバーして活動範囲を広げるモデルとなる
シングルスポークなど特徴的なスタイルのステアリングを採用。水平基調のインパネに横長のディスプレイを備えている
観音開きのドアやパノラミック・サンルーフなどによって開放的なイメージを強調している

SpaceTourer 4×4 Eコンセプト

SpaceTourer 4×4 Eコンセプト

 SpaceTourer 4×4 Eコンセプトは、2016年のジュネーブショーで世界初公開し、その後に市販化したバンモデル「SpaceTourer(スペースツアラー)」をベースに、仏Automobiles Dangelと共同開発した切り替え可能な4WDトランスミッションを採用し、最低地上高を60mm高くすることで路面状況に寄らず活躍できるようにした新感覚のSUV。ボディにはカモフラージュ柄のビジュアルデザインがあしらわれ、オレンジのドット柄やロゴマークなどを使ってアクティブなアウトドアイメージをアピールする。

ベースは両側スライドドアを持つバンモデル「SpaceTourer(スペースツアラー)」。外観ではカモフラージュ柄のビジュアルデザインやオレンジのドット柄やロゴマークなどを採用
SpaceTourer 4×4 Eコンセプトの走行イメージ

 このクルマが目指すノマド(遊牧民)のようなライフスタイルを実現するために設定された4WDシステムは、スペースツアラーが持つ本来のロードホールディング性やパフォーマンスなどを維持しつつ、冬のリゾートでウインタースポーツを楽しむときにも路面の凍結や雪などに悩まされることのない走破性を発揮する。

 このほかにインテリアでは、安全なドライブのためにドライバーの使い勝手を第1に考え、3Dナビゲーションである「シトロエン・コネクト」のほか、ヘッドアップディスプレイ、ミラースクリーン、シェア・ウィズUアプリケーションなどの機能を備えている。

60mm高められた最低地上高と4WDシステムでウインターリゾートにも対応
シートにレッド、ホワイト、ブルーのトリコロールカラーでステッチを施す
仏Automobiles Dangelと共同開発した切り替え可能な4WDトランスミッションを採用している