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Yahoo!JAPAN、自動運転に本格参入

SBドライブに資本参加

2017年3月24日 発表

内閣府とともに3月20日に行なった日本初の公道を使った自動走行バス実証実験の車両

 Yahoo!JAPAN(ヤフー)とソフトバンクは3月24日、自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスの事業化に向けた合弁会社「SBドライブ」の第三者割当増資を引き受け、Yahoo!JAPANが約4億9000万円を出資して新たに資本参加。ソフトバンクも約1億9000万円を追加出資したと発表した。

 SBドライブはソフトバンクと先進モビリティによって2016年4月に設立された会社。自動運転の技術を活用した特定地点間を結ぶ路線バス型などの地域公共交通、大型トラックの隊列走行による幹線輸送などの実用化に向け、社会実証などに取り組んでいる。これまでに福岡県の北九州市、鳥取県の八頭町など4つの市町村とスマートモビリティに関連する連携協定を締結しており、最近では内閣府とともに沖縄県南城市で日本初の公道における自動走行バスの実証実験を3月20日に実施。2018年度の後半に公道を使った完全自動運転による実証実験を計画している。

 Yahoo!JAPANはSBドライブに出資することによって自動運転の分野に本格参入することになり、Yahoo!JAPANが提供している「Yahoo!地図」などの地域や移動に関連するサービスと連携したり、自動運転車や利用者から得られるビッグデータをYahoo!JAPANの各サービスに活用することで、地域や移動に関するユーザーの課題を解決する「UPDATE MOBILITY」の実現を目指すとしている。

 第三者割当増資後の株式の保有状況は、ソフトバンクが51.1%、Yahoo!JAPANが48.6%、先進モビリティが0.3%となる。また、ソフトバンクの累計出資額は今回の約1億9000万円を加えて約5億1000万円となり、ソフトバンクとYahoo!JAPANで合計の出資額は約10億円になる。