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WHILL、利便性を高めながら価格を抑えたパーソナルモビリティ「WHILL Model C」

3G回線を搭載するほか、軽量バッテリーなど採用

2017年4月13日 予約開始

45万円(非課税。送料、調整費別)

新型「WHILL Model C」

 WHILLは4月13日、1人乗りパーソナルモビリティ「WHILL Model C」の予約販売を、公式サイトおよび電話窓口で開始した。出荷は6月から開始する予定。価格は45万円(非課税。送料、調整費別)。

高出力モーターにより最大5cmの段差を乗り越えることができる

 WHILL Model Cは、2014年から販売している「WHILL Model A」のデザインや走行性能を継承しつつ、外出シーンでの利便性を高めた新型モデル。横幅55cmの小型ボディと独自技術のオムニホイール(全方向タイヤ)を前輪に採用することで、約76cmの最小回転半径を実現。一般的なハンドル型電動車いすの最小回転半径である110~150cmより小回り性能が向上し、狭い空間でも使いやすくなっている。そのほかにも、取り外し可能な軽量リチウムイオンバッテリーの採用などにより、WHILL Model Aから約60kgの軽量化を実現した。工具を使わず3つのパーツに分解できる機能を新採用しており、持ち運びがしやすいよう、車載性や収納性を高めている。

分解は簡単な操作で行なえる
WHILL専用の大容量10Ahリチウムイオンバッテリー。5時間の充電で約16km走行可能

 また、日本市場向けに販売する電動車いすとして初めて3G通信モジュールを搭載。ファームウェアのアップデートを遠隔から実施できるほか、オプションのサポートサービス「WHILL Smart Care」に加入すると、走行距離やバッテリー残量、故障を検知した場合の修理案内などをWebや電話で確認できる「スマート診断」が利用可能となる。なお、WHILL Smart Careはスマート診断のほかに、ロードサービスと自賠責保険がセットになっており、年間契約価格は1万9800円(税別)で提供の予定。

スマートキーを利用して鍵をかけられる
カラーバリエーションはホワイト、グレイ、ブラック、ブルー、ピンク、ゴールドの6色展開

 なお、4月20日~22日にインテックス大阪で行なわれるバリアフリー展で、実車を展示予定。開発機のため試乗はできないとのこと。

WHILL Model Cの主な仕様

本体価格:45万円(非課税。送料、調整費別)
サイズ:98.5cm×74cm~94cm×55cm(長さ×高さ×幅)
重量:52kg
最高速:6km(路面状況などにより変化)
走行距離:16km(路面状況などにより変化)
登坂力:10°
段差乗り越え:5cm
最小回転半径76cm
駆動方式:2WD
バッテリー:リチウムイオン(25.2V 10Ah)
充電時間:5時間