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【レッドブル・エアレース千葉2017】6月3日~4日開催の本番に向け、室屋義秀選手が意気込みを語る

機体整備場ではレース機体の搬入が始まる

2017年6月3日~4日 開催

レッドブル・エアレース千葉2017に参戦する室屋義秀選手

 6月3日~4日開催の「レッドブル・エアレース千葉2017」(会場:千葉市美浜区 千葉県立幕張海浜公園)はレース本番に向けて準備が進んでいる。同レースに参戦する室屋義秀選手は6月1日、レース本番に向けて意気込みを話した。

 レッドブル・エアレースは世界トップクラスのレースパイロット14名が全8戦を戦う、国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権。室屋選手はその14名の1名として参戦している日本人パイロットとなる。

レース本番に向けて準備が進む機体整備場で囲み取材に答えた

 大会を前にしたチームの仕上がりについて、室屋選手は「チームは福島で2週間近く調整とトレーニングを続けてきたので非常にいい状態。今日の午後には機体をセットアップして、明日からのトレーニングセッションを迎えたい」と語った。

 2017年千葉大会のコースレイアウトは、3本並んだパイロンをスラロームするシケインが観覧エリア側に近く配置されるなどの変更が行なわれている。室屋選手は「全体的には高速型ですが、昨年よりターンが多いのでGが高くなっている。スピードは昨年よりちょっと落ちていると思いますが、パイロットにはGがかかりスポーティーなトラック。その中でバーチカルターンもあったり、非常に絶妙なトラックレイアウトになっているので、金曜日のセッションが楽しみ」と話した。

 また、今回で千葉大会は3回目の開催となるが、3年間の反応の変化について、室屋選手は「1年目は物珍しさも手伝って見に来ていただいたという部分があったかと思いますが、2年目はモータースポーツが好きな人、レースを見に行くという人が多かった気がしています。今年は、昨年の千葉大会で優勝したこともあってか、パイロットに日本人がいるということで、ただ飛行機が飛んでいるだけでなく中の人間ドラマまで注目されていると感じています」と話した。

 これまで室屋選手は、開幕戦のアブダビ大会ではノーポイントに終わったものの、第2戦のサンディエゴ大会で自身2回目の優勝を果たし、2017年シーズンのポイントランキングは3位。現在のランキングトップはチェコのマルティン・ソンカ選手で、2位はドイツのマティアス・ドルダラー選手となっている。

 室屋選手は「マルティン・ソンカ選手は非常にフライトが安定していて、たぶん機体の性能が一番速く、常に強い状態で本当に僅差で競い合う感じ。マティアス・ドルダラー選手も昨年のチャンピオンでもありますし非常に強い状態。彼らの機体に合わせて我々も後半に向けて性能を上げていきたい」と、ライバルについて話した。

浦安市にある機体の整備場ではレース本番に向けて準備が進んでいる