ニュース
NVIDIA、ZF、HELLAが自動運転車の量産展開に向けて提携
「NVIDIA DRIVE PX AI プラットフォーム」でNCAP最高評価の獲得を目指す
2017年6月28日 20:34
- 2017年6月27日(現地時間)発表
NVIDIAは6月27日(現地時間)、ZFとHELLAと戦略的パートナーシップを締結し、自動運転車の量産展開に向けて「New Car Assessment Program(NCAP)」の安全性証明を得たAIテクノロジーの実現を目指すことを発表した。
今回のパートナーシップでは「NVIDIA DRIVE PX AI プラットフォーム」を使用して、乗用車に対するNCAPで最高の安全評価を獲得するとともに、商用車や未舗装路などのオフハイウェイ用途にも対応することを目指す。
自動車部品サプライヤーのZFとカメラ検知用ソフトウェアとセンサーテクノロジーのサプライヤーであるHELLAは、フロントカメラユニットを統合して、ソフトウェア機能とレーダーシステムをサポートする自動運転システムを提供。
加えて、NVIDIA DRIVE PXが運用環境ですぐに利用できる単一プラットフォーム上でNCAPに対応した安全性と自動運転機能の両方を提供。これにより、自律走行機能に適した先進の画像処理テクノロジーと、レーダーやセンサーのテクノロジーを統合する最新の運転支援システムなど、拡張性の高いシステムを実現するソフトウェアを開発することが可能になるとしている。
発表のなかで、NVIDIA 創設者兼 CEOのジェンスン・フアン氏は「自動運転車の開発は、社会で最も重要な試みの1つであり、最も難しい課題の1つでもあります。ZFおよびHELLAとの提携では、NCAP対応の安全性を備えたAI自動運転ソリューションを世界中の数百万台の自動車に提供します」とコメント。
ZF Friedrichshafen AG CEOのステファン・ソマー氏は、「当社は、強力なエコシステムの構築に向け着実に前進しています。今年すでにZFは、ZF ProAIボックスに乗用車および商用車向けのNVIDIA AIテクノロジを採用した初のサプライヤーとなりました。HELLAとZFは数年前に包括的パートナーシップを締結したばかりですが、今回の両社とNVIDIAとのパートナーシップによって、交通の安全性が高まり、自律走行機能の開発が促進されるでしょう」とコメント。
また、HELLA KGaA Hueck&Co. CEOのロルフ・ブライデンバッハ氏は、「フロントカメラ検知用ソフトウェアとレーダー センサー テクノロジにおける両社の専門知識と、ディープラーニング対応ハードウェアおよびソフトウェアにおけるNVIDIAの専門知識とを融合させることで、さまざまな輸送セグメントでの自動運転機能の普及に向けた技術開発が加速するものと期待しています」とコメントしている。