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ZF、衝突時に乗員同士の衝突などを抑制するシート一体型のセンター・エアバッグ開発

センターコンソールの有無にかかわらず使用可能

2017年6月6日(現地時間) 発表

ZFが開発したシート一体型のセンター・エアバッグ

 独ZFフリードリヒスハーフェンAGは6月6日(現地時間)、ファーサイド(自分から遠い側)の衝突時に頭部の横揺れと乗員同士の衝突軽減に有効なシート一体型のセンター・エアバッグを開発したと発表した。

 今回開発されたエアバッグは、リアシートのフレームにエアバッグテザーを取り付け、エアバッグが展開する際に正しい位置を維持できるようにしているため、センターコンソールの有無にかかわらず使用できるのが特徴。エアバッグは衝突時にシートの背もたれの車体中央側の側面上部から展開して、乗員の肩部を受け止めて上肢や頭部の動きを抑制。衝撃で乗員が移動してしまい、車内のインテリア部品や乗員同士と衝突するリスクを減らすことができる。

 ZFでアクティブ&パッシブ・セーフティ事業部のインフレータブル拘束システムを担当しているエンジニアリング責任者のダーク・シュルツ氏は「Euro NCAPは、2020年に新しい試験手順を導入することを検討しています。この新しい手順では、側面の耐衝撃性評価として、ファーサイドの衝突保護がますます重要になる見込みです」とコメントしている。