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【鈴鹿8耐 2017】3連覇目指すヤマハ、3チームのライダーが集結した「YAMAHA 鈴鹿8耐 ファンミーティング 2017」開催

21号車の中須賀選手「218周を記録した自分たちがライバル」

2017年7月25日 開催

鈴鹿8耐に参戦するヤマハの3チームが集結したファンミーティング

 ヤマハ発動機は7月25日、「YAMAHA 鈴鹿8耐 ファンミーティング 2017」を東京・六本木で開催。7月27日〜30日の日程で行なわれる鈴鹿8耐「2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」を前に、ヤマハ所属の参戦ライダーらが集結してトークショーやゲーム大会などを通じてファンと交流した。

会場となったニコファーレ

 一部をニコニコ動画を通じてインターネットライブ配信した同イベントには、21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームの中須賀克行選手、アレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手に加え、7号車YART - Yamaha Official EWC Teamのブロック・パークス選手、マービン・フリッツ選手、野左根航汰選手、94号車GMT94 Yamaha Official EWC Teamのデビット・チェカ選手、ニッコロ・カネパ選手、マイク・ディ・メリオ選手の3チームのライダーが登場した。

今年こそポールを狙う中須賀選手。決勝は2016年を上まわる219周がターゲット

 イベントでは鈴鹿8耐2連覇を達成し、2017年は3連覇を目指す21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームから、中須賀選手、吉川監督に加えて、ヤマハ発動機 MS開発部 部長 辻氏の3名によるトークショーが行なわれた。

21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームの中須賀克行選手

 2016年の鈴鹿8耐の振り返りでは、冒頭から「自分がポールだったらよかったなあ」と中須賀選手。その前日のトップ10トライアルでポールポジションをチームメイトに譲った悔しさを改めて思い起こしながら、「今年は自分がポールを獲って引っ張っていきたい」と決意を新たにしていた。

 2015年はピットワークに課題があったヤマハ ファクトリー レーシング チームだが、2016年は大幅にスピードアップしたことも記憶に新しい。

 これについて吉川監督は「(2015年は)周りからもピットワークが遅いと言われていた」とコメント。「マシンをちょっと手前に停めただけでも、ピットがバタついたりする。そういうレースで起こりうるであろうことを考慮しながら精度を上げるようにしている」と話し、2017年の今年はさらなるピットワークの改善を目指していると話した。

ヤマハ発動機株式会社 MS開発部 部長の辻幸一氏

 辻氏は、2016年のレースについて「全てが想定の範囲内で進んだ」という幸運に支えられながらも、「いずれにしろ218周をターゲットにしていた」と明かした。「(中須賀選手ら)トップライダーは、普通に走ると(2分)8秒台で走れるんじゃないかと思うが、燃費も含めて(考慮したペースで2分)10秒くらい(で走っている)。(優勝できたのは)自分の分担をしっかり守ってくれた成果だと思う。ストラテジックにも非常に満足いくレースだった」と回想した。

 今年の鈴鹿8耐では、従来の16.5インチだけでなく17インチのタイヤサイズも選択可能になったが、同チームは「実績のある」16.5インチで参戦する。

 中須賀選手は「マシンが熟成してデータもしっかりある。あとは自分が走行で実践していくだけ」と続けて、「昨年、最多の218周を記録した自分たちがライバルで、そこを超えない限り優勝はないと思っている」と語り、今年は「219周、行くしかないですよね」と宣言した。

21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームのチーム監督の吉川和多留氏

 吉川監督は「バイクは(3年目で)実績ある状態になっている。今年はマイケル(・ファン・デル・マーク)選手も加わって、誰1人優勝経験のない人はいない」と述べ、周回数についても中須賀選手が言ったとおり「まずはそこ(219周)を基準に考えています」と明言。3連覇に向け万全の体制であることを報告した。

バイクレースゲームで参戦ライダーが対決!

 同イベントでは、トークショーのほかにも参戦ライダーらがバイクレースゲームを使ってトーナメント戦で対決するなど、ファンと交流が続けられた。

唐突に始まった、PlayStation4用のバイクレースゲーム「Ride2」を使ったトーナメント戦
第1回戦は94号車GMT94 Yamaha対7号車YART - YAMAHA
真剣な表情の野左根選手。結果は94号車GMT94 Yamahaの勝利
第2回戦は94号車GMT94 Yamaha対21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チーム。ただし中須賀選手は観戦に徹していた
プレー中のファン・デル・マーク選手にアドバイスするローズ選手
接触上等の激しいデッドヒートが繰り広げられた末、21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームに軍配
最後は会場で立候補した一般の参加者2名対21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チーム
一般参加者は大きなミスもあり、21号車ヤマハ ファクトリー レーシング チームが勝利を飾った。表彰式ではプレーしていない中須賀選手が割り込み、喜びのポーズ
インターネットライブ配信の終了後もイベントは続き、くじ引き抽選で来場者にTシャツがプレゼントされた
中須賀選手、ローズ選手、野左根選手をはじめ、3チーム9人のライダーが1人ずつくじ引きしてプレゼントを手渡した