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【SUPER GT 第5戦富士】小林選手、野尻選手、高木選手、ウォーキンショー選手によるポールポジション記者会見

2017年8月5日 予選開催

2017年8月6日 決勝開催

予選でポールポジションを獲得した小林崇志選手、野尻智紀選手、高木真一選手、ショーン・ウォーキンショー選手(左から)

 「2017 AUTOBACS SUPER GT ROUND 5 FUJI GT 300KM RACE」(以下、SUPER GT 第5戦富士)が、8月5日~6日の2日間にわたって富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催されている。8月5日は午前中に練習走行、午後に予選が行なわれ、6日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。

 予選の模様は関連記事(8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志組、BS)が予選トップ。2戦連続、シーズン3回目のポールポジション)をご覧いただきたい。本記事では予選後開催されたポールポジション記者会見をお届けする。

──それぞれのドライバーから今日の感想を。

ショーン・ウォーキンショー選手:面白い予選だったね。高木さんがQ2を担当して最高の結果をだしてくれたし。クルマは練習走行でも、予選でも状態は最高だった。

ショーン・ウォーキンショー選手

高木真一選手:ポール獲るのは久しぶりだった気がする。(直前に行なわれた公式映像のインタビューで感極まっていたようだがと問われて)前戦スポーツランドSUGOのレースではいい追い上げをしていたけど、運わるくリタイヤになってしまった。それで反省すべき所は反省して臨むべきだと思っていたので、感極まったことの背景にはそうしたこともある。BMW M6はこのコースと相性がよいし、前戦でリタイヤしたのでウェイトを積まないで済んだこともよかった。メカニックやチームメンバーが総出で車を仕上げてくれて、タイヤ開発も大きく進化して、全く履いたことのないタイヤを履いたがそれが決まったこともポールが獲れた要因。

 それから、午前中に行なわれたトークショーで、(チームオーナーの鈴木)亜久里さんが2台ともポールポジションを獲るから皆さん今日はお帰りくださいとか宗教じみたことを言ってた(笑)。明日から宗教法人でやるので、ぜひ皆さんも参加していただければ笑顔になれるかなと思いました(笑)。

高木真一選手

──ではもう1つのアグリ教のお2人にもお願いする(笑)。

小林崇志選手:亜久里さんは目を閉じると2台ともポールを獲れるのが見えるとかも言ってました(笑)。それと、もちろん自分たちがポールを獲れたのは嬉しいが、55号車が先にポールを獲ってくれたのも嬉しかった。ここの富士では去年高木さんと一緒にポールを獲った(筆者注:小林選手は昨年55号車をドライブしていた)し、優勝もしたので。自分のQ1のアタックは完璧ではなかったが、野尻選手がこのセットで乗ると合うのではないかと思ったのでセッティングなどもいじらずに野尻選手に任せればポールを獲るだろうと思っていた。そして亜久里さんの予言どおりダブルポールになったので、その一員としてこの場にこれてよかった。

小林崇志選手

野尻智紀選手:アグリ教の中で、実は僕が一番辛い立場だった(苦笑)。高木さんが決めてきて、野尻も当然ポールだろうという雰囲気がでてきていやーな感じだった。でも、クルマに乗ったらそんなことは忘れて集中することができた。練習走行の走りだしの時はバランスがイマイチで苦戦していたが、インターバルの間にクルマはよくなった。今日の走りに関しては満足している。明日はまだ分からないけど、明日の午前中にお告げがあると(教祖の亜久里さんが)言ってました(笑)。

野尻智紀選手

──バランス、挙動が走りだしのときはよくないと言っていたが、それを具体的に説明してほしい。

野尻選手:前回の富士(第2戦)ではクルマが若干はねたりしていた。今回はその対策となる弾を込めてきたのだが、その弾が不発だった。午前中は結構はねてしまうところがあり、僕も小林選手もうまく扱えなかったので、前回の富士レースの段階に戻した。

小林選手:セッティングは僕の担当だったが、走りだしの段階では走れる状況ではなかったので、前回の富士の状態に戻して、サーキットサファリの間にもちょこちょこやって、比較的いい感じの動きにはなった。明日はしっかり後続を抑えて逃げ切りたい。

野尻選手:(明日は)小林さんにがんばってほしい。まだどちらが先なのかは分からないが(笑)

──前回のスポーツランドSUGOのレースでも、NSXのBS勢の中でも8号車だけが別のタイヤだけ履いているという話しが出ていたが、今回はどうか? 言える範囲で教えてほしいのだが……。

野尻選手:言えなかったら?(会場笑)。そのチームによって選択が違うことはある。同じソフトレンジでも違うタイヤを持ってきているということはあり、同じホンダでも違うと思う。僕がどこまで言ってよいか分からないので取材していただければ(笑)。

──今日も若干違うタイヤを選択しているのか?

小林選手:違いました。ほんのちょっと、細かい微妙な違いを好みの範囲で。その好みが野尻選手に合っているので、ぶっちぎることができたと考えている。

──明日のレースへの影響は、タイヤの持ちに影響は?

小林選手:持たせる、大丈夫。

──GT300の高木選手に、今回は違うタイヤを持ち込んだとおっしゃっていたが、どのようなタイヤなのか?

高木選手:同じサイズのタイヤと、レクサスの1台と共有している。そちらの方で見つかったいいタイヤを今回使わせてもらった。

──明日勝つと高木選手は新田選手の18勝という最多勝に並ぶことになるが?

高木選手:ショーンからいつも“おじいちゃん”と言われていた(笑)。新田選手もショーンからしたらそうだと思うが、おじいちゃん同士、何度も勝つのはもう大変。そんななか新田さんが前回2位で惜しくて、勝てたらよかったのにと思いながら見ていた。最も記録はそんな意識していない、いつかは若い人が破るものだし……。クルマの状態はいいので、明日の勝てるといいなと思っている、でも新田さんも結構速かったので、結構焦ってます(笑)。

──では最後に明日の意気込みをまだお聞きしていないウォーキンショー選手に。

ウォーキンショー選手:フリー走行で、高木さんが速くて、ポールを獲れると言ってたらポールが獲れた。なので、明日に向けて勝てると予言してくれたので、明日も勝てるのではないかと思っている(笑)。