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準天頂衛星システム 静止軌道衛星「みちびき3号機」は、三菱重工H-IIAロケット35号機で8月19日14時29分打ち上げへ
YouTube、ニコニコ生放送でインターネットライブ中継
2017年8月17日 16:25
- 2017年8月19日14時29分 打ち上げ
JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と三菱重工は8月17日、打ち上げを延期していた準天頂衛星システム(QZSS:Quasi Zenith Satellite System) 静止軌道衛星「みちびき3号機」の打ち上げ日時を8月19日14時29分00秒(日本標準時)に決定したと発表した。打ち上げに使用するロケットは三菱重工H-IIAロケット35号機で、種子島宇宙センターから打ち上げが行なわれる。
QZSSは現在カーナビなどに利用されているGPS(Global Positioning System)補完などすることで測位精度を改善するもの。それぞれ8時間ほど日本上空にとどまるような準天頂軌道を描く衛星3つと、静止軌道を描く衛星1つの4つの衛星により、QZSS対応機器ではセンチメートル単位の測位精度が可能になるなどのメリットがあるとしている。
みちびき初号機は2010年9月11日に打ち上げられ、みちびき2号機はH-IIAロケット34号機により2017年6月1日は9時17分46秒に打ち上げ。今回打ち上げ日時が新たに発表された静止軌道衛星のみちびき3号機に加え、2017年度中にみちびき4号機を打ち上げることで、2018年度中の本格的なサービスインを目指している。すでにみちびきの信号を受信可能なカーナビは各社から発売されており、24時間受信可能な体制の構築が待たれている部分だ。
みちびき3号機の打ち上げは、YouTube「みちびき3号機打ち上げライブ中継」、ニコニコ生放送「※打上げ日再設定【日本版GPS衛星】みちびき3号機打ち上げライブ中継」でインターネットライブ中継されるほか、日本科学未来館などでパブリックビューイングが行なわれる予定となっている。パブリックビューイングを行なう場所については「みんなのみちびき」に記載されているので参考にしてほしい。