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富士通テン、スマホで車両周辺を確認できる「リモートマルチアングルビジョン」などを東京モーターショー2017で紹介
発売前の「録ナビ」2018年モデルのタッチ&トライコーナーも
2017年10月12日 18:42
- 2017年10月12日 発表
富士通テンは、10月25日~11月5日(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月27日~11月5日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「第45回東京モーターショー2017」の出展概要を発表した。
「つながる車載情報機器・サービスを提供・提案するシステムメーカー」に変革することを目指して「Vehicle-ICT」事業を推進している富士通テンのブースでは、「ICTで人とクルマをもっと近くに。」をテーマに設定。ICT技術を活用したモビリティソリューションをはじめ、安心・快適なドライブを支える先進運転支援システムといった自動運転実現の一端を担う技術開発の取り組みを紹介する
先進技術の紹介では、「情報分析ソリューション」「センシング技術」「先進HMI」の3分野で実機展示やデモ映像の紹介などを実施。情報分析ソリューションの分野では「AIを活用したタクシー配車システム」を紹介。富士通テンの「クラウド型タクシー配車システム」で収集した車両運行データのほか、人口統計データや気象情報、イベント情報などのビッグデータを組み合わせ、AIが30分後のタクシー需要について予測する実証実験デモンストレーションを披露する。
センシング技術で紹介される「リモートマルチアングルビジョン」は、車両に設置した4つのカメラで撮影した映像を合成して表示する「マルチアングルビジョン」の技術に通信機能を付与。車両が衝撃を受けたときにスマートフォンなどに通知して、車両から離れた場所にいるときでも対象車両の周辺状況が確認できる技術となっている。このほかにもセンシング技術として、交差点などで車両の側面位置にいる歩行者などの検知に効果的な「前側方ミリ波レーダー」などの先進技術がデモ映像などで紹介される。
先進HMIでは車載向けに薄型化した「超指向性スピーカー」を紹介。伝える相手や範囲をコントロールできるスピーカーとしてカーナビの案内音声をドライバーだけに届けるといった用途を想定しており、ブースではモニターに映し出される映像に合わせて音声を出力。立ち位置を移動すると音の聞こえ方が変化することを体験できるようにしている。
このほかに富士通テンのブースでは、10月4日に発表したドライブレコーダーを内蔵する「録ナビ」を展示。タッチ&トライコーナーでドラレコ機能の映像に加え、トリプルコアCPUの採用によるイクリプスカーナビ2018年モデルの実力などを体感できる。