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ルノー、「ルーテシア」「カングー」など4車種計1万210台をリコール エンジン出力低下のおそれ

2020年11月25日 発表

改善箇所説明図

 ルノーは11月25日、エンジンの出力が低下するおそれがあるとして「ルーテシア」「カングー」「キャプチャー」「メガーヌ」の4車種計1万210台のリコールを国土交通省に届け出た。

 不具合は、エンジンにおいて、減速時のクランクケース内の内圧設計が不適切なため、減速時のシリンダー内圧がクランクケース内圧よりも低くなり、エンジンオイルを含んだブローバイガスが燃焼室に逆流することがある。そのため、ピストンに多量のカーボンが堆積して剥離すると、排気バルブとバルブシート間に挟まり、高温の燃焼ガスが漏れて排気バルブが溶損。最悪の場合、走行中に警告灯が点灯してエンジンの出力が低下するおそれがあるというもの。

 改善措置として、全車両、ピストン上部と燃焼室、吸気バルブを洗浄し、エンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換える。なお、排気バルブに損傷が認められる場合はエンジンを新品に交換する。

 対象車両の制作期間は2013年5月10日~2017年11月28日。これまでの不具合件数は265件で、事故は発生していない。