GM破産、新会社で再建めざす
日本での事業は通常通り継続

米国デトロイトのGM本社

2009年6月1日(現地時間)発表



 米GM(General Motors Corp)は6月1日(現地時間)、連邦破産法11条の適用を申請したと発表した。同法は日本の民事再生法に当たるもの。負債総額は約1728億ドル(約16兆円)。

 今後同社は、60~90日間で「New GM」を設立。採算の見込める事業と社員をNew GMに移し、不採算事業を整理して再建を目指す。New GMの株式は、米政府が60.8%、カナダ政府が11.7%、UAW(全米自動車労組)が17.5%を持ち、事実上の国有企業となる。

 New GMで存続するブランドはシボレー、キャディラック、ビュイック、GMCの4つ。すでに発表されているコンパクトカー「シボレー・クルーズ」「シボレー・スパーク」や、ハイブリッドカー「シボレー・ボルト」の計画は継続される。

 同日、同社の日本法人であるGMアジアパシフィックジャパンは、日本での販売・サービスを継続し、通常営業を続けると発表した。日本では2009年から2010年にかけて「シボレー・カマロ」「キャデラック・CTSスポーツワゴン」「キャデラック・CTSクーペ」「キャデラック・SRX」を計画通りに発売する。

 GMアジアパシフィックジャパンはWebサイト「ニューGM」を開設し、今回の破綻と再建に関する情報を、顧客、販売店とサービス工場、サプライヤー、報道のそれぞれに向けて発信している。

ハイブリッドカー、コンパクトカーといったエココンシャスな製品で再建を図る日本には引き続き米国らしい大型車両が導入される予定
【お詫びと訂正】記事初出時、負債総額が約17億ドルという表記になっておりました。お詫びして訂正させていただきます。
 

(編集部:編集部:田中真一郎)
2009年 6月 2日