メルセデス・ベンツ、「Eクラス ステーションワゴン」をフルモデルチェンジ 環境性能、安全性、快適性、実用性すべてが進化 |
メルセデス・ベンツ日本は2月24日、「Eクラス ステーションワゴン」をフルモデルチェンジし、発売した。
同モデルのフルモデルチェンジは7年ぶりで、環境対応車普及促進税制(エコカー減税)に適合する新開発の直列4気筒DOHC 1795ccターボチャージャーを搭載するE 250 CGI ブルーエフィシェンシー(減税率50%)、世界初導入となるクリーンディーゼルモデルのE 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルド(減税率100%)を含めた7モデルをラインアップする。価格や詳細は以下のとおり。
■モデルラインアップ
モデル | エンジン | 変速機 | ハンドル | 駆動方式 | 価格 |
E 250 CGI ブルーエフィシェンシー | 直列4気筒DOHC 1795ccターボチャージャー | 5速AT | 右 | 2WD(FR) | 669万円 |
E 300 | V型6気筒DOHC 2996cc | 7速AT | 765万円 | ||
E 350 BlueTEC アバンギャルド | V型6気筒DOHC 2986ccターボディーゼル | 833万円 | |||
E 350 アバンギャルド | V型6気筒DOHC 3497cc | 885万円 | |||
E 350 4MATIC アバンギャルド | 左 | 4WD | 930万円 | ||
E 550 アバンギャルド | V型8気筒DOHC 5461cc | 2WD(FR) | 1115万円 | ||
E 63 AMG | V型8気筒DOHC 6208cc | 1530万円 |
新型Eクラス ステーションワゴンは、燃費性能が大きく向上したと言うパワートレインを採用したほか、ボディーおよびシャシー構造の改良、機能装備・安全装備をさらに充実させるとともに、ステーションワゴンとしての機能性を追求した。
ボディーサイズは従来モデルよりも15mm長く、35mm広い4900×1855×1515mm(全長×全幅×全高、E 300ステーションワゴン)となり、より一層ゆとりのある室内空間とラゲッジスペースを確保。ラゲッジルームはステーションワゴンでも最大級の1910Lという積載容量を誇る。
エクステリアでは、下方へ向けて徐々に細くなるDピラーにより、ステーションワゴンとしての機能性とスタイリッシュさを融合させたと言う。全車ともバイキセノンヘッドライト&ヘッドライトウォッシャー、LEDリアフォグランプ、ハイマウントストップランプ、LEDリアコンビネーションランプ、ルーフレール、リアワイパーを標準装備する。
ボディーカラーはブラック、カルサイトホワイト、オブシディアンブラック、インディゴライトブルー、ペリクレースグリーン、タンザナイトブルー、キュープライトブラウン、テノライトグレー、イリジウムシルバー、パラジウムシルバー、パールベージュ、インジウムグレーの12色を用意する。
E 350 4MATIC アバンギャルド |
写真はE500(本国仕様) |
E 63 AMG |
優れた燃費性能を実現するため、オルタネーターにバッテリーが80%以上充電されている際に作動を休止する省エネタイプを採用したほか、運転状況に応じて動力を制御するECOパワー ステアリングポンプを全車に標準装備し、補器類の駆動ロスを軽減。また、効率的にガソリン供給量を調整する燃料ポンプや、転がり抵抗を最大17%低減した新開発タイヤ(16インチおよび17インチ装着車)の採用、エアロダイナミクスの大幅な改善を図っている。
E 250 CGI ブルーエフィシェンシーのターボチャージャー付き直列4気筒DOHC 1795ccエンジンは、理想的な燃焼を得られるマルチホールソレノイドインジェクターや、可変カムシャフト&バルブコントロール、ターボチャージャーなどにより、燃焼効率を高めて低燃費化を図りながらも最高出力150kW(204PS)/5500rpm、最大トルク310Nm(31.6kgm)/2000-4300rpmとし、先代E 250搭載エンジンと同等の出力、そして最大トルクが約26%向上した。最大約22%という燃費向上と排出ガスのクリーン化を実現し、エコカー減税により自動車取得税と重量税が50%減税される。
■エンジンラインアップ
モデル | エンジン | 最大出力 | 最大トルク |
E 250 CGI ブルーエフィシェンシー | 直列4気筒DOHC 1795ccターボチャージャー | 150kW(204PS)/5500rpm | 310Nm(31.6kgm)/2000-4300rpm |
E 300 | V型6気筒DOHC 2996cc | 170kW(231PS)/6000rpm | 300Nm(30.6kgm)/2500-5000rpm |
E 350 BlueTEC アバンギャルド | V型6気筒DOHC 2986ccターボディーゼル | 155kW(211PS)/3400rpm | 540Nm(55.1kgm)/1600-2400rpm |
E 350 アバンギャルド | V型6気筒DOHC 3497cc | 200kW(272PS)/6000rpm | 350Nm(35.7kgm)/2400-5000rpm |
E 350 4MATIC アバンギャルド | |||
E 550 アバンギャルド | V型8気筒DOHC 5461cc | 285kW(387PS)/6000rpm | 530Nm(54.0kgm)/2800-4800rpm |
E 63 AMG | V型8気筒DOHC 6208cc | 386kW(524PS)/6800rpm | 630Nm(64.2kgm)/5200rpm |
快適装備では、減衰力を自動調節するセレクティブダンピングシステムを搭載した「DIRECT CONTROL」(ダイレクトコントロール)サスペンションを採用し、優れた操縦性と快適な乗り心地を両立した。速度や走行状態に応じてパワーアシスト量を調整する「パラメーターステアリング」には、ステアリングの舵角によってギア比が変化する「ダイレクトステアリング」機能を追加し、全車に標準装備する。
安全面ではボディー全体の約74%に軽量高剛性の高張力鋼板を採用したほか、アルミニウム、樹脂素材を適材適所に用い、最新のボディー設計との相乗効果により、ねじれ剛性は従来モデルよりも約50%向上したと言う。
そのほかフロントガラスに設置したマルチファンクションカメラが先行車や対向車を検知して照射範囲を自動的に調整するアダプティブハイビームアシスト機能、長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促すアテンションアシスト、歩行者との衝突時に瞬時にボンネット後端を約50mm持ち上げ、歩行者が受ける衝撃を緩和するアクティブボンネットなどを全車に標準装備する。
適切な着座姿勢を取りやすいように人間工学に基づいて作ったシートや、後席のヘッドクリアランスなどにより、真の快適性を発揮すると言う |
(編集部:小林 隆)
2010年 2月 24日