アルファロメオ、「ジュリエッタ」を東京コンクール・デレガンスでジャパン・プレミア マルチエア+デュアルクラッチの「ミト スプリント」も |
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは、東京 お台場の潮風公園で開催中の「東京コンクール・デレガンス」会場で、アルファ ロメオ「ジュリエッタ」を公開した。また、マルチエアエンジンとデュアルクラッチAT、アイドリングストップ機構を搭載した「ミト スプリント」や、7月29日発売予定の限定車アルファ ロメオ「GT クアドリフォリオ・ドーロ」も展示されている。
東京コンクールデレガンスは7月25日まで開催されており、入場無料。ジュリエッタやミト スプリントも期間中展示されている。
ヴェールを被ったジュリエッタの前で、ヘグストロム社長(左)とヴィンチェンツォ・ペトローネ イタリア駐日大使がスピーチ。ペトローネ大使は「日本のみなさんが“Made in Italy”に高い関心を変わらず持ち続けてくださっていることを嬉しく思います」と述べた後、ジュリエッタがアンヴェールされた |
ジュリエッタは、Cセグメントハッチバック「147」の後継車で、欧州では5月に発売された。アルファ ロメオブランド100周年に発売される量販車種であり、1950年代に安価なスポーティーカーとして成功した名車の名を復活させるほど、気合の入ったモデルといえる。フィアット グループ オートモービルズ ジャパンのポンタス・ヘグストロム社長もジュリエッタを「アルファ ロメオ再生の一環として大変重要なステップ」と紹介した。
ボディーサイズは4351×1465×1798mm(全長×全高×全幅)、ホイールベースは2630mm。エンジンをフロントに横置きするFF車で、欧州では1.4リッターと1.75リッターのガソリンエンジンのほか、1.6リッターと2リッターのディーゼルエンジンが用意される。
日本には2011年に、油圧可変バルブリフト機構「マルチエア」付きエンジンと、デュアルクラッチAT「アルファTCT」、さらにアイドリングストップシステムを搭載した仕様が導入される予定。
会場に展示されたのは最高出力173kW(235PS)/5500rpm、最大トルク340Nm(34.6kgm)/1900rpmの1.75リッター直噴ガソリンターボエンジンと6速MTを搭載する最強モデル「1750 TBi」の欧州仕様。赤いスティッチの入った革内装や、フェンダー横の四つ葉のクローバー「クアドリフォリオ ヴェルデ」バッヂ、フィンタイプの18インチアルミホイールなど、ただでさえスポーティーなジュリエッタをさらにアグレッシブに仕立てた仕様になっている。
外観には1750 TBiを表すバッヂなどはない | ||
15本スポークのアルミホイールや、フェンダーのクアドリフォリオ・ヴェルデが1750の証し | ||
6速MTを搭載。シフトレバーの根元にはエンジンのレスポンスやサスペンション、ステアリングレシオなどを一括設定できる「DNA」システムのスイッチがある | ||
そして、この7月1日に発売されたばかりの「ミト クアドリフォリオ ヴェルデ」は、最高出力125kW(170PS)/5500rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/2500rpmの1.4リッターマルチエアエンジンと6速MTを搭載した最強モデルだが、第4四半期にはさらにアルファTCTとアイドリングストップ機構を備えたモデルが発売される。この仕様には288万円の「スプリント」と、305万円の「コンペティツィオーネ」が用意されるが、展示されているのはスプリントの方。なおスプリントのエンジンは99kW(135PS)/5000rpm、230Nm(23.5kgm)/1750rpmとなる。
ヘグストロム社長は「アルファ ロメオ100周年のお祝いに終始するのではなく、次の100年に向けての話をしたい」と話を切り出し、「マルチエアエンジンは吸気をシリンダー毎、行程毎に電子油圧制御する。これにより、燃費とCO2排出量を10%改善し、出力は10%、トルクは15%それぞれ向上した」「アルファTCTは乾式デュアルクラッチを採用し、重量と摩擦を低減。湿式よりも燃費が6%向上している。従来のATよりも安定したトルク伝達、スムースで最短のシフトチェンジを実現し、変速時のパワーロスをほぼ0にした」と新技術を説明。マルチエアエンジン、アルファTCT、アイドリングストップシステムはすべてのミトに標準装備されるとした。
(編集部:田中真一郎)
2010年 7月 23日