日産、リーフが「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2011」を受賞

「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2011」を受賞したEV「リーフ」

2011年4月21日(現地時間)発表



 日産自動車は4月21日(現地時間)、米国で行われている2011ニューヨーク・インターナショナル・オートショー(2011年4月20日~5月1日)において、電気自動車(EV)「リーフ」が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2011」を受賞したと発表した。

 今回のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーは、2010年1月1日から2011年5月30日までの期間に2大陸以上で販売されているモデルを対象とした。ノミネート台数は39台。その中から最終選考に残ったのはリーフ、BMW 5シリーズ、アウディ A8の3台だった。審査員はアジア、欧州、北米など世界24カ国から参加した66名のモータージャーナリストで構成される。

 リーフを選んだことについて、審査員は「フル充電で100マイル(160km)以上の走行を実現」「排気ガスがゼロ」「急な方向転換でも車体の横揺れがほとんどなく、アンダーステアが起こらない」とコメントするとともに、一番の魅力に「普通のクルマの運転感覚とまったく変わりない上に、より静かであること」を挙げている。

 今回の受賞を受け、同社のカルロス・ゴーン社長兼CEOは、「世界初の量産型EV『日産リーフ』がワールド・カー・オブ・ザ・イヤーという栄誉ある賞を受賞したことを大変光栄に思います。これは、ゼロ・エミッション車のパイオニアである『日産リーフ』が、走行性能、静粛性、ハンドリングのよさで従来のガソリン車に匹敵する性能を持つモデルであることが認められたことになります。そして私たちが世界中のお客様へお届けしたいと考えている、持続可能なモビリティに対する明確なビジョンとその価値が、皆様に受け入れられたという証です」と述べている。

 なお、リーフは日本、米国、欧州の一部地域で販売を行っているが、2012年にはグローバルでの販売を開始する。生産については現在、神奈川県にある追浜工場で行っているが、2012年後半から米国スマーナ工場、2013年初頭に英国サンダーランド工場でも開始する。

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 22日