10月22日、三重県の鈴鹿サーキットで「2011 FIA 世界ツーリングカー選手権 日本ラウンド（WTCC KENWOOD Race of Japan）」（以下、WTCC）が開幕した。当初天候の悪化が予報されていたが、午前中に雨が若干降ったものの、午後は回復傾向にあり、決勝が行われる10月23日は晴れの予報となっている。過去3回のWTCC日本ラウンドは、予選は晴れがあったものの、決勝はすべて雨となっており、明日晴れれば初のドライでの決勝バトルが見られることになる。

　22日は、午前中にFP1（練習走行1）、FP2（練習走行2）が行われ、予選は15時30分に開始予定。FP2での順位は、アラン・メニュー選手、ロバート・ハフ選手、イヴァン・ミューラー選手の「シボレー クルーズ」が1-2-3を獲得。スポット参戦を行う新井敏弘選手は6位、吉本大樹選手は7位につけている。

　WTCCの予選はQ1、Q2の2回行われ、Q2にはQ1の上位10名が進める。Q2の上位10名の結果と、Q1の11位以下の結果で決勝レース1のグリッドが、Q1の上位10名までの逆順と、11以下の順番で決勝レース2のグリッドが決まる。

　午後行われた予選の結果は以下のとおり。レース1、レース2の上位5位までを記しておく。なお、日本人選手の順位は、谷口行規選手が12位、吉本大樹選手が18位、加納政樹選手が22位。11位以下のため、決勝レース1、決勝レース2とも、このグリッドになる。新井選手は車検不停止のため、予選タイムが抹消となった。

■GPスクエアには各社ブースが出展
　GPスクエアには、WTCCにワンメイクでタイヤを供給する横浜ゴム、大会の冠スポンサーとなっているケンウッド、2011年WTCCのマニュファクチュアラータイトルを決めているシボレー（GMジャパン）など各社のブースが出展されている。

　横浜ゴムのブースでは、低燃費タイヤ「BluEarth（ブルーアース）」シリーズのほか、世界最大のヒルクライムレース「2011パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」でEV（電気自動車）の記録を更新したEVレーシングカーを展示。このEVレーシングカーは、BluEarthのプロトタイプを装着しての記録更新を達成した。

　また、WTCCに供給するレーシングタイヤや、同社製ホイールの展示を行い、ステージでは各種イベントを行っていく。

横浜ゴムブース	EVレーシングカー	プロトタイプのBluEarthを装着している
WTCC用レーシングタイヤ（ウェット）	ウェットタイヤのトレッドパターン	WTCC用ドライタイヤ
BluEarthシリーズ市販3製品の展示	スタッドレスタイヤをはじめとする現行ラインアップ	ホイール展示

　シボレーブースは、11月3日に同ブランドが100周年を迎えることもあり、過去と現在のシボレー車を展示。クラシックカーは「シボレー・ナショナルABツーリング」（1928年） 、「シボレー・コルベット・スティングレー」（1965年） 、「シボレー・カマロZ28」（1973年）を、現行車は、SUV「シボレー・キャプティバ」（2011年7月30日発売） コンパクトカー「シボレー・ソニック」（2011年11月12日発売予定） などを展示していた。

シボレーブース	シボレー・コルベット・スティングレー（1965年）	シボレー・カマロZ28（1973年）
シボレー・ナショナルABツーリング（1928年）	シボレー・キャプティバ	シボレー・ソニック

　ケンウッドブースでは、最新のオーディオ・カーナビ製品が展示され、プジョー「3008」のデモカーで、実際の音を確認することができる。

ケンウッドブース	デモカーのプジョー「3008」	カーナビ「MDV-727DT」をメインユニットにオーディオシステムを構築。その音を聞くことができる