メルセデス・ベンツ、「E クラス」のパワートレーン刷新、装備を充実 ラインアップに「E 300 4MATIC BlueEFFICIENCY アバンギャルド」を追加 |
メルセデス・ベンツ日本は11月14日、「E クラス」のパワートレーン刷新するとともに装備を充実させ発売した。価格はセダンが634万円~1495万円、ステーションワゴンが669万円~1530万円。また、今回の改良にあわせて、「E 300 4MATIC BlueEFFICIENCY アバンギャルド」をラインアップに追加した。
E クラス ステーションワゴン |
■パワートレーン(V型6気筒3.5リッター 直噴)
E 300 BlueEFFICIENCY アバンギャルド(E 300)、E 300 4MATIC BlueEFFICIENCY アバンギャルド(E 300 4MATIC)、E 350 BlueEFFICIENCY アバンギャルド(E 350)では、新開発のV型6気筒3.5リッター 直噴エンジンを搭載した。
同エンジンは、直噴エンジン技術「BlueDIRECTテクノロジー」を採用し、最大圧力200barの新開発ピエゾインジェクターやスプレーガイド式燃焼システム、1/1000秒以内に最大4回のスパークを発生させるMSI(マルチスパーク・イグニッション)システムを採用。
また、Vバンク角を従来の90度から60度に変更したほか、クランクケースとシリンダーヘッドをアルミニウム製にするとともに、コンパクトな設計や樹脂パーツの使用によりエンジンを軽量化。
さらにエンジン負荷に応じて成層燃焼(リーンバーン)と理論空燃費による均質燃焼と、成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを制御することで、燃焼効率と出力・トルクの向上を実現。
これにより、E 300、E 300 4MATICは最高出力185kW(252PS)/6500rpm、最大トルク340Nm/3500-4500rpmとなり、従来比で出力は15kW/21PS、最大トルクで40Nm増加。E 350は最高出力225kW(306PS)/6500rpm、最大トルク370Nm/3500-5250rpmとなり、従来比で出力が25kW/34PS、最大トルクが20Nm増加した。
これに7速AT「7G-TRONICプラス」、アイドリングストップ機構「ECOスタートストップ機能」を搭載したことで、E 300、E 300 4MATIC、E 350は「平成21年排出ガス基準75%低減レベル(4つ星)」を取得するとともに「平成22年燃費基準+20%」を達成。エコカー減税(環境対応車普及促進税制)により自動車重量税と自動車取得税が50~75%減税される。また自動車グリーン税制に適合し、翌年度の自動車税が50%減税される。
■パワートレーン(V型8気筒直噴ツインターボ)
E 550に搭載される新開発のV型8気筒直噴ツインターボエンジンは、従来の5.5リッターから4.7リッターにダウンサイズしたもので、性能/燃費向上を両立した。
同エンジンはピエゾインジェクターを用いたスプレーガイデッド・ガソリン直噴式燃料噴射システムやマルチスパーク・イグニッション、ツインターボチャージャーなどを採用して最高出力300kW/408PS、最大トルク600Nmを発生。従来モデルよりも出力が約15kW/21PS、最大トルクが70Nm増加した。
また、7G-TRONIC PLUSとECOスタートストップ機能を搭載しており、10・15モード燃費は従来比で約43%向上した。
■各モデルの仕様変更・追加装備
●E 250 BlueEFFICIENCY
スクエアのツインクロームエグゾーストエンド、18インチアルミホイールなどのエクステリアパーツとともに、ECOスタートストップ機能、メモリー付パワーシートなどの装備を追加しながら、価格は据え置きとした。エコカー減税対象車。
●E 250 BlueEFFICIENCY アバンギャルド(セダンのみ)
従来のAMGスポーツパッケージとパノラミックスライディングルーフに加え、ECOスタートストップ機能、キーレスゴー、メモリー付パワーシートなどの装備を追加しながら、価格を据え置きとした。エコカー減税対象車。
●E 350 BlueTEC アバンギャルド
新たにキーレスゴー、メモリー付パワーシートなどを追加しながら、価格は据え置いた。エコカー減税対象車。
●E 350 BlueEFFICIENCY アバンギャルド
最新の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ」や、後席シートヒーターを新たに追加。エコカー減税対象車。
●E 550 BlueEFFICIENCY アバンギャルド
レーダーセーフティパッケージや後席シートヒーターを標準装備。
●E 63 AMG
ハイパフォーマンスモデル「E 63 AMG」には、AMG独自開発による新型高性能エンジンを搭載し、排気量を従来の6.3リッターから5.5リッターにダウンサイジング。ECOスタートストップ機能を追加するとともに標準装備を充実させながら、価格は据え置きとした。
またオプションとして、最高出力が557PS(ノーマル比:33PS増)、最大トルクが800Nm(100Nm増)に向上するほか、さまざまな専用装備を採用するパフォーマンスパッケージを設定した。
■セダン価格
モデル | ステアリング | エンジン | 価格 |
E 250 BlueEFFICIENCY | 右 | 直列4気筒1.8リッター直噴ターボ | 634万円 |
E 250 BlueEFFICIENCY アバンギャルド | 右 | 698万円 | |
E 300 BlueEFFICIENCY アバンギャルド | 右 | V型6気筒3.5リッター直噴 | 720万円 |
E 300 4MATIC BlueEFFICIENCY アバンギャルド | 左 | 750万円 | |
E 350 BlueTEC アバンギャルド | 右 | V型6気筒3リッター直噴ターボディーゼル | 798万円 |
E 350 BlueEFFICIENCY アバンギャルド | 左/右 | V型6気筒3.5リッター直噴 | 872万円 |
E 550 BlueEFFICIENCY アバンギャルド | 左/右 | V型8気筒4.7リッター直噴ツインターボ | 1120万円 |
E 63 AMG | 左/右 | V型8気筒5.5リッター直噴ツインターボ | 1495万円 |
■ステーションワゴン価格
モデル | ステアリング | エンジン | 価格 |
E 250 BlueEFFICIENCY ステーションワゴン | 右 | 直列4気筒1.8リッター直噴ターボ | 669万円 |
E 300 BlueEFFICIENCY ステーションワゴン アバンギャルド | 右 | V型6気筒3.5リッター直噴 | 755万円 |
E 300 4MATIC BlueEFFICIENCY ステーションワゴン | 左 | 785万円 | |
E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルド | 右 | V型6気筒3リッター直噴ターボディーゼル | 833万円 |
E 350 BlueEFFICIENCY ステーションワゴン アバンギャルド | 右 | V型6気筒3.5リッター直噴 | 907万円 |
E 550 BlueEFFICIENCY ステーションワゴン アバンギャルド | 左 | V型8気筒4.7リッター直噴ツインターボ | 1155万円 |
E 63 AMG ステーションワゴン | 左 | V型8気筒5.5リッター直噴ツインターボ | 1530万円 |
(編集部:小林 隆)
2011年 11月 14日