2012年春・夏、最新カーナビカタログ
新東名対応に加え、各社個性的な製品が出そろう


 市販カーナビの新製品は、春から夏にかけてと、秋から冬にかけて発表・発売されることが多かった。近年はPND(Portable Navigation Device)の躍進、そして全国地デジ化の影響などもあり、以前ほど明確な新製品発売の山はなくなっていたが、2012年は各社が春から夏にかけて、個性的なカーナビをリリースしてきた。本カタログでは、それら各社の最新カーナビを簡単に紹介していく。

2012年4月14日に開通した新東名高速道路。高速道路の開通区間としては、史上最長となる約162km

 カーナビの基本的な機能として重視したいのは、やはり地図の新しさ。2012年は一度の開通としては日本最長となる新東名高速道路 御殿場JCT(ジャンクション)~三ヶ日JCT間約162kmが4月14日に開通し、ルート選択に大きな変化が加わっている。今からカーナビを購入するならば、新東名に対応している製品を検討したい。また、新東名だけでなく、しばらくは毎年さまざまな高速道路が開通予定で、地図対応力を見る上での指標となる部分だ。

 2012年春・夏モデルでは、ほとんどの製品がこの新東名開通に対応。ただし、通行料金などは開通目前に決まったこともあり、今後のアップデート対象としている製品が多くなっている。

 スマートフォン+ナビアプリと比較されることの多いカーナビだが、車載タイプの2DINカーナビでは、スマートフォン連携を図った上で、次のトレンドを探る段階に入っている。

 iPhoneやAndroid端末を直接接続して、もしくはBluetooth接続して音楽ソースとして活用するなどは必須の機能となり、iPhoneやAndroid端末を地図のリモコン代わりに使えるもの、任天堂のポータブルゲーム機「ニンテンドーDS」との連携を図るもの、音楽機能をハイレベルなものにしたもの、車種別専用キットなどで純正カーナビ以上のフィッティングを実現するもの、ヘッドアップディスプレイに表示できるものなどが登場している。声優の声によるナビゲーションなど、カスタマイズ性の高さも、近年のカーナビの特徴の1つだ。

 本カタログ記事では、各社のカーナビの概要を紹介するとともに、製品レビューを掲載した製品については、記事リンクを掲載しておく。より詳しい情報についてはそちらを参照いただきたい。


ケンウッド

彩速ナビゲーション-AVENUE-「MDV-737DT」「MDV-535DT」
製品情報
http://www2.jvckenwood.com/products/carnavi/
製品レビュー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120727_548704.html
【特別企画】彩速ナビで知るクルマとオーディオの関係(前編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/special/20120802_550313.html
【特別企画】彩速ナビで知るクルマとオーディオの関係(後編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/special/20120803_550789.html

MDV-737DTMDV-535DT

品名型番店頭予想価格
地上デジタルTVチューナー内蔵
DVD/USB/SD AVナビゲーションシステム
MDV-737DT120,000円前後
MDV-535DT100,000円前後

 彩速ナビの愛称を持つケンウッドの地デジ対応7V型2DINカーナビ「MDV-737DT」「MDV-535DT」。愛称の由来ともなっているように、彩りの美しい液晶表示と、レスポンスのよいスクルロールやメニュー操作を実現している。

 本体メモリーは、車載スペックSSDを採用し、容量はMDV-737DTが16GB、MDV-535DTが8GB。そのほかMDV-737DT、MDV-535DTの主な違いは、MDV-737DTが本体メモリーへの音楽CDダイレクト録音、Bluetooth接続機能を有することとなる。

 ナビゲーション機能については、新たにインクリメントPが整備した全国主要道路の傾斜データ「全国主要道高低差データ」を自車位置測位に利用。約1140万個所の傾斜データと本体内蔵の3Dジャイロセンサーで、より高い自車位置測位精度を実現した。そのほか、主要道路の開通予定情報をあらかじめ収録しておくことで、道路が予定通り開通した際には、道路の標示をはじめ、ルート検索も可能となっており、もちろん新東名にも対応している。

 AV機能では、音楽CD/DVDの再生のほかSDメモリーに収録したAVファイルの再生ができる。対応フォーマットは、音楽がMP3/WMA/AAC/FLAC、映像がWMV/AVI/MPEG-4となる。

 USBインターフェイスも搭載し、USBデバイスのほか、iPhone/iPodに加えAndroidスマートフォントの接続も可能としている。iPhone用に楽曲情報データ取得アプリ「KENWOOD Music Info.」を、Android用に楽曲操作アプリ「KENWOOD Music Control」を用意する。

 そのほか、iPhoneを接続してカーナビを操作できるデンソー製のiPhone用アプリ「NaviCon」に対応。iPhoneを「MDV-737DT」「MDV-535DT」と接続し、地図スクロールや拡大・縮小といった地図操作や、目的地・中継地の設定をiPhoneから行うことができる。

URL
ケンウッド
http://www2.jvckenwood.com/
株式会社JVCケンウッド
http://www.jvckenwood.co.jp/


クラリオン

クラウド型サービス「Smart Access」対応カーナビ「NX712」「NX612」など
製品情報
http://www.clarion.com/jp/ja/products/2012/new/navigation/
製品レビュー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120731_548714.html
製品インタビュー「あなたの車に“ハニエル”降臨。声優ナビボイスの裏側」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120801_547291.html

NX712NX612NX502

品名型番店頭予想価格
ワイド7型 VGA 2DIN
地上デジタルTV/DVD/SD
AV-Naviシステム
NX712130,000円前後
ワイド7型 VGA 2DIN
地上デジタルTV/DVD/SD
AV-Naviシステム
NX612110,000円前後
ワイド6.2型VGA 2DIN
ワンセグ/DVD/SD
AVライトナビゲーション
NX50260,000円前後

 クラリオンは、同社が展開するクラウド型サービス「Smart Access」対応カーナビ「NX712」「NX612」をラインアップ。そのほか、Smart Access非対応ながら、マップルナビ4を初搭載する2DINカーナビ「NX502」も用意した。

 Smart Accessは、スマートフォンとの連携を図るサービスで、対応アプリケーションをスマートフォンにダウンロードし、対応カーナビと接続することで、多彩なサービスが利用できるようになる。現時点での対応スマートフォンはiPhone 4/4Sのみ。当初用意されるSmart Access対応アプリは、世界5万局以上のインターネットラジオを楽しめる「TuneIn Radio」、最新ニュースを表示する「News4Car」、天気予報を表示する「Weather4Car」、Facebookの投稿をチェックできる「FB4car」、Twitterのタイムライン表示やつぶやき投稿を行える「Tweet4car」の5本。いずれもアプリケーションの処理はスマートフォン上で行い、カーナビでは画面表示とコントロールを行える。

 NX712、NX612とも7型ワイドVGA液晶モニターを搭載。NX712はSD 20GB(16GB+4GB)、NX612はSD 16GBの容量を持ち、地デジ対応の12セグ/ワンセグチューナーは、NX712が4チューナー×4アンテナ、NX612は2チュナー×2アンテナを搭載する。

 地図は、年5回の差分更新、年1回の全更新に対応。自宅のPCからインターネット経由でダウンロードして、NX712は3年間無料、NX612は1年間無料で最新のものにアップデートできる。新東名は地図・ルート検索が可能となっている。

 メディア機能としては、地デジ視聴のほか、iPhone/iPod再生、USB再生、DVD/CD再生、Bluetooth再生などをサポート。ヴォーカルの定位などを変更可能な同社独自の音響テクノロジー「インテリジェントチューン」を搭載する。

URL
クラリオン株式会社
http://www.clarion.com/jp/ja/


アルパイン

車種専用の8型カーナビ「VIE-X008」、9型カーナビ「VIE-X009」
製品情報
http://www.alpine.co.jp/carnavigation/

製品レビュー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120807_551722.html


VIE-X008VIE-X009

 アルパインは、トヨタ・アルファード専用/ヴェルファイア専用タイプの9型大画面カーナビ「VIE-X009」をはじめ、34車種の受注生産・専用設計を実現した8型大画面の「VIE-X008」を新たにラインアップ。

 ユーザーの車種名とイラストが描かれた専用オープニング画面やバックカメラの車種専用ガイドラインチューニング、車種用に専用チューニングされた最適なサウンドデータ、車輌サイズなど、車種専用チューニングデータを注文後に本体へインストールすると同時に、装着に必要な車種専用の取付けキット「パーフェクトフィット」などの部品をカーナビと車種専用パッケージ化して提供する。

 カーナビとしての基本仕様は同一で、32GBのSDHCを採用。ナビ部に16GB、音楽部分に16GBを割り当て、カーナビとしての基本性能も従来機種より向上している。

 地デジチューナーも新開発。地デジ放送の受信感度を向上させると同時に、受信している番組以外の裏番組を表示して選択できる裏番組選局機能も装備した。

 また、新たに用意されたリアビジョンリンクケーブルで、後席用のモニター「プラズマクラスター技術搭載リアビジョン」と接続すると、プラズマクラスター機能のON/OFFやリアビジョン「PCX-R3500シリーズ」のLEDイルミネーションのカラー変更、またカーナビ画面のリアビジョンへの表示選択など、カーナビとリアビジョンのシステムリンクを使いやすくしている。

URL
アルパイン株式会社
http://www.alpine.co.jp/


パナソニック

ストラーダHDDカーナビステーション Lシリーズ「CN-L800SED」(日産セレナ用)、「CN-L800STD」(ホンダ ステップワゴン用)

製品情報
http://panasonic.jp/car/navi/products/L800/
製品レビュー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120903_554571.html

「CN-L800SED」(日産セレナ用)「CN-L800STD」(ホンダ ステップワゴン用)

品名品番対応車店頭予想価格
8V型ワイドVGAモニター 2DIN AVシステム
地上デジタルTV/DVD/CD内蔵
HDDカーナビステーション
CN-L800SED日産 セレナ用210,000円前後
CN-L800STDホンダ ステップワゴン

 車種別フィッティングを図った2DINカーナビ「ストラーダ L」シリーズは、車種別専用設計の利点を活かして8V型ワイドタッチパネル液晶(800×480ピクセル)を搭載。H・Sシリーズで採用したクリアパネル、フルスクリーンマップ、LEDバックライトを継承することで、地図やAVの高い視認性を実現している。製品は、セレナ用の「CN-L800SED」、ステップワゴン用の「CN-L800STD」が用意され、車種別の取り付けフィッティングに加え、音響セッティングなどを車種別にプリセッティング。イコライジングの設定を車種別に最適な値に設定したとしている。操作ボタンのイルミネーションも各車種のイルミネーション色にマッチする色を採用し、車種別専用配線カプラーを採用。配線作業も簡単になった。

 ナビ機能としては、スマートフォンアプリで調べた地点情報をBluetoothでナビに伝送し、目的地設定ができる連携機能、“フリック”(はらい)や“ドラッグ”(なぞり)での直感操作が可能な静電タッチパネル、5ルート同時探索で、エコロジー(省燃費)&エコノミー(節約)なルートの探索が可能な「ecoドライブアシスト」機能を搭載。同社製DSRC車載器と連携させることで、ITSスポットサービスの情報表示が可能になり、目的地別の到着時間や落下物情報、渋滞末尾情報、前方静止画像情報が案内される。

 AV機能は、ワンセグ放送を含む地デジ放送に対応。DVD/CD再生が可能なほか、最大出力50W×4のアンプを搭載している。

ストラーダHDDカーナビステーション Hシリーズ「CN-H510D」「CN-H510WD」
製品情報
http://panasonic.jp/car/navi/products/H510/

CN-H510DCN-H510WD

品名型番店頭予想価格
7V型ワイドVGAモニター
2DIN AVシステム
地上デジタルTV/DVD/CD内蔵HDDカーナビステーション
CN-H510D150,000円前後
CN-H510WD150,000円前後

 ストラーダHDDカーナビステーション Hシリーズ「CN-H510D」「CN-H510WD」は、いずれも7V型ワイド液晶を搭載する地デジ対応カーナビ。CN-H510Dは2DIN2DINタイプで取り付け開口部180mm、CN-H510WDはワイドタイプで取り付け開口部200mmとなる。

 地図データも新東名に対応し、地図表示はもちろんルート案内も可能となっている。また、スマートフォンと同様の操作である“フリック(はらい)”や“ドラッグ(なぞり)”で地図画面やメニュー画面等、ナビゲーション機能の一部を操作可能な「モーションコントロール」を搭載。直感的な操作が可能となっている。

 メディア機能としては、4チューナー×4アンテナでの地デジ視聴、DVD、CDの視聴や再生ができるほか、USB経由でiPod/iPhoneの再生、SDメモリーカードの再生も可能。搭載するHDD 60GBのうち40GBをエンタテイメント機能に割り当てることができ、音楽CDから最大7500曲録音できる。この録音モードは、圧縮録音モードのほか、最大約800曲を非圧縮で録音する「CD音質モード」を搭載し、高音質で音楽を楽しむことができる。

ストラーダ Zシリーズ「CN-Z500D」
製品情報
http://panasonic.jp/car/navi/products/Z500/index.html

ストラーダ Zシリーズ「CN-Z500D」

 SDカーナビ「ストラーダ Zシリーズ CN-Z500D」は、7V型ワイドVGAモニターを搭載。店頭予想価格は16万円前後。

 CN-Z500Dは、ダッシュボード上に設置可能なオンダッシュタイプとしては初めて電動開閉式モニターを搭載する。この電動開閉式モニターは、車両のイグニッション操作と連動し、モニター部が電動で開閉。未使用時は収納できる。

 7V型ワイドVGA(800×480ピクセル)のタッチパネルモニターはバックライトにLEDを採用。地図機能としては、2012年度版地図を採用し、新東名にも対応する。

 メディア機能として、地デジ対応チューナーを搭載するほか、iPod/iPhoneに対応し、製品付属のiPod・USB中継ケーブルを使用して接続すれば、カーナビ側でiPodのコントロールができ、充電も可能となる。また、地デジの「緊急警報放送」受信時には、警報内容を表示する地デジ放送画面に自動的に切り換わり、安全な避難をサポートすると言う。

 Bluetoothユニットも内蔵しており、携帯電話のハンズフリー通話や音楽データのワイヤレス再生ができる。スマートフォンとの連携も強化され、同社が開発した、グルメ・観光スポット等の検索が可能なスマートフォン専用アプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」に対応。Bluetooth対応スマートフォンからナビへの地点データの転送が可能となっている。

 Z500D用標準取り付けキット「CA-FUK100D」(2万790円)のほか、Z500D用BMW 1シリーズ専用取付キット「CA-FEK100D」(3万4440円)も用意される。

URL
パナソニック株式会社
http://panasonic.co.jp/


富士通テン

9型大画面ナビECLIPCE(イクリプス)「AVN-ZX02i」など
製品情報
http://www.fujitsu-ten.co.jp/eclipse/product/navi/avn-zclass02/


商品名型番店頭予想価格
メモリーナビゲーション内蔵
SD/DVD/地上デジタルTV
9.0ワイド VGA AVシステム
AVN-ZX02i220,000円前後
メモリーナビゲーション内蔵
SD/DVD/地上デジタルTV
7.0ワイド VGA AVシステム
AVN-Z02i180,000円前後
メモリーナビゲーション内蔵
SD/DVD/地上デジタルTV
7.0ワイド VGA AVシステム
AVN-V02BT160,000円前後
メモリーナビゲーション内蔵
SD/DVD/地上デジタルTV
7.0ワイド VGA AVシステム
AVN-V02140,000円前後
メモリーナビゲーション内蔵
ワンセグ/CD
7.0ワイド VGA AVシステム
(バックアイカメラセット)
AVN112MBC90,000円前後
メモリーナビゲーション内蔵
ワンセグ/CD
7.0ワイド VGA AVシステム
AVN-Z02i75,000円前後

 ECLIPCEブランドでカーナビを展開する富士通テンは、2012年夏モデルでニンテンドーDSとつながる「クルマでDS」対応の9型大画面モデル「AVN-ZX02i」、2DINインダッシュモデル「AVN-Z02i」のほか、4機種をラインアップしてきた。

 これは、家庭用ゲーム機であるニンテンドーDS用アプリ「クルマでDS」をカーナビ製品に同梱し、ニンテンドーDSとカーナビを連動させることで、ファミリードライブを楽しくしようとするもの。現在地付近の「ご当地クイズ」が出題されたり、ご当地キャラによる「観光案内」が行われたりするほか、ニンテンドーのユーザーキャラクターであるMiiとの交流機能を備えている。

 地図に関しては、カーナビ本体は2012年2月の地図をベースに新東名に対応したものだが、クルマでDSは、2011年5月時点の地図をベースに東京スカイツリーなど主要なスポットを収録したものになる。

 中心機種となるAVN-ZX02i、AVN-Z02iとも地デジに対応し、9型大画面のAVN-ZX02iでは、計16車種の車種別取り付けキットを用意する。

URL
富士通テン株式会社
http://www.fujitsu-ten.co.jp/


三菱電機

DIATONE SOUND. NAVIシリーズ「NR-MZ60PREMI」「NR-MZ60」
製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/carnavi/nr-mz60/


NR-MZ60PREMINR-MZ60

製品名型番店頭予想価格
DIATONE SOUND.NAVINR-MZ60PREMI210,000円前後
NR-MZ60160,000円前後

 三菱電機のDIATONE SOUND.NAVIは、同社のオーディオブランドであるダイヤトーンを製品名として採用した7V型2DINメモリーカーナビ。カーナビとしての仕様は、7インチWVGA(800×480ピクセル)のタッチパネルモニターと、16GBの地図カードを搭載。DVD/CD再生のほかUSB接続によるiPod/iPhoneなどの音楽再生(WAV、MP3、WMA、AAC、ほかiPod/iPhone対応フォーマット)、SDカードによる音楽CD取り込み(AAC)や、音楽再生(WAV、MP3、WMA、AAC)が可能。4チューナー×4アンテナの地デジ視聴が可能で、Bluetooth 2.1+EDRによる、音楽再生やハンズフリー通話ができる。

 その最大の特徴は、音に対するこだわりにあり、同社が2008年に発売した車載用デジタルプロセスセンター「DA-PX1」(価格:80万円)と同様のデジタル処理技術を投入していること。従来モデルで搭載していた24bit DAC(デジタル アナログ コンバーター)より256倍高精度な32bit DACを搭載。これにより緻密で臨場感あふれる、より原音に忠実な再生を実現したと言う。

 また、信号処理を行うDSPに関しても、従来機種の24bitから40bitのものへと変更。デジタル信号の時間軸に対する揺らぎであるジッターによるひずみを除去するためのメモリーコレクターも搭載する。

 NR-MZ60PREMI、NR-MZ60の違いは、音質調整機能などにあり、グラフィックイコライザーの調整範囲やタイムアライメント機能が、NR-MZ60PREMIではより詳細な調整が可能になっている。

URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/


カロッツェリア(パイオニア)

サイバーナビ AVIC-VH99HUD、AVIC-ZH99HUDなど
製品情報
http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/

AVIC-VH99HUDAVIC-ZH99HUD

製品形態商品名型番店頭予想価格
1DIN+1DIN7V型ワイドVGA地上デジタルTV/ DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションクルーズスカウターユニット・AR HUDユニットセットAVIC-VH99HUD320,000円前後
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションクルーズスカウターユニットセットAVIC-VH99CS240,000円前後
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションAVIC-VH99200,000円前後
2DIN7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションクルーズスカウターユニット・AR HUDユニットセットAVIC-ZH99HUD300,000円前後
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションクルーズスカウターユニットセットAVIC-ZH99CS220,000円前後
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーションAVIC-ZH99180,000円前後
7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・DSP AV一体型HDDナビゲーションAVIC-ZH77150,000円前後

 昨年、CS(クルーズスカウター)ユニットの搭載で、AR(拡張現実)をナビ表示に採り入れたカロッツェリアのフラッグシップナビ「サイバーナビ」は、2012年モデルでそのAR情報をフロントガラスの前方に映し出すAR HUD(ヘッドアップディスプレイ)を新たに搭載。1DIN+1DINの「AVIC-VH99HUD」、2DINの「AVIC-ZH99HUD」を用意するほか、AR HUDを別売とした製品やCSユニットを別売とした製品などをラインアップした。

 2DINナビのなかでもトップクラスの売価となるサイバーナビだが、AR HUDを別売とした製品は、昨年モデルより販売価格が下がっており、より購入しやすくなっている。

 AR HUDだけに注目が集まりがちだが、ナビ本体にキャッシュメモリを増やすなどの改良が加えられており、起動速度を高速化。ルート探索時間も短縮されている。また、従来機種同様、AVIC-VH99HUD、AVIC-ZH99HUD、AVIC-VH99CS、AVIC-ZH99CSでは、通信モジュールが付属し、3年間の通信費が無料。これにより、延長約70万kmのスマートループ渋滞情報を手軽に取得できる。

 ナビ機能に関しては、3年間の無償地図更新ができ、新東名など最新の開通情報についても即時に反映される。「MapFan Web for カロッツェリア」との連携機能も強化し、インターネット経由でルートが共有できるようになった。

 メディア機能としては、4×4の地デジチューナー、13バンドのグラフィックイコライザー、最大出力50W×4のPower MOS FETアンプなどを持ち、基盤設計から高音質に配慮したものになっていると言う。

URL
カロッツェリア
http://pioneer.jp/carrozzeria/
パイオニア株式会社
http://pioneer.jp/

(編集部)
2012年 8月 8日