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MINI、クロスオーバークーペ「ペースマン」を国内発売

2013年3月2日発売

312万~396万円

 ビー・エム・ダブリューはMINIシリーズの3ドアクロスオーバークーペ「ペースマン」を3月2日(ミニの日)に発売する。

 同社は2月13日、都内で発表会を開催した。

 ペースマンは同社が「スポーツ・アクティビティ・クーペ」と呼ぶクロスオーバーモデル。プレミアム・コンパクト・セグメントにおける初のスポーツ・アクティビティ・クーペ、としている。ハッチバック、クラブマン、コンバーチブル、クーペ、ロードスター、クロスオーバーに続くMINIシリーズ7番目のモデルとなる。

 用意されるグレードは、直列4気筒DOHC1.6リッターエンジンを搭載する「クーパー」と、直列4気筒DOHC1.6リッター直噴ツインスクロールターボエンジン「クーパーS」の2WD(FF)2モデルと、クーパーSの4WDモデル「クーパーS ALL4」の合計3モデル。

 いずれも右ハンドル仕様のみで、6速MTと6速ATが用意される。

モデル変速機価格
MINI クーパー ペースマン6速MT312万円
6速AT325万円
MINI クーパーS ペースマン6速MT362万円
6速AT375万円
MINI クーパーS ペースマン ALL46速MT383万円
6速AT396万円

 MINIのクロスオーバーモデルとしては5ドアのMINI「クロスオーバー」がすでにあり、Cリアピラー部がキックダウンする特徴的なルーフ形状「ヘルメットルーフ」を継承するが、ペースマンはルーフラインやリアウインドーにより傾斜をもたせ、後方に向かって上昇するショルダーラインや、リアフェンダーの盛り上がりなど、よりクーペらしいスタイリングが与えられている。

 またリアゲートにはMINIで初めてペースマンのネームバッジを装着したほか、テールランプも横長形状とすることで、ワイド&ローなスタイリングを強調している。

ペースマン クーパー

 インテリアはMINIシリーズらしく大径のセンターメーターを始めとする円形のモチーフを散りばめる。クロスオーバー同様にリアシートは2人かけのセパレートタイプで、左右シートの間には「センターレール」と呼ばれるアタッチメントが設けられ、カップホルダーや小物入れなどを取り付けることができる。

ペースマン クーパーのインテリア
リアシートはセパレート。シート間にはセンターレールがあり、カップホルダーなどを取り付けられる
ペースマン クーパーS ALL4
ペースマンクーパークーパーSクーパーS ALL4
全長×全幅×全高[mm]4120×1785×15304125×1785×1530
重量[kg]
(カッコ内はMT)
1360(1330)1390(1370)1460(1440)
エンジン直列4気筒DOHC
1.6リッター
直列4気筒DOHC1.6リッター直噴
ツイン・スクロール・ターボ
最高出力[kW(PS)/rpm]90(122)/6000135(184)/5500
最大トルク[Nm/rpm]160/4250260/1600-5000
トランスミッション6速AT/6速MT
JC08モード燃費[km/L]
(カッコ内はMT)
14(16.7)14.1(16.2)12.3(15.5)
駆動方式2WD(FF)4WD
前/後タイヤ205/60 R16205/55 R17
前/後ホイール6.5J×167J×17
定員[名]4
トランク容量[L]330-1080
ハリス社長(左)と、MINIマーケティングディビジョンのアンドレアス・ヴェッケ本部長

 発表会でビー・エム・ダブリューのアラン・ハリス社長は、BMWグループが日本市場で3年連続の成長を遂げたこと、2012年は前年比20%近くの販売台数を記録したことを紹介。その原動力の1つとして、BMW 3シリーズと5シリーズにおけるディーゼルモデルとハイブリッドモデルの伸長を挙げた。両シリーズにおけるハイブリッドモデルは、ガソリン車のみラインアップしていた時代のフラッグシップモデルに相当するが、ハイブリッド化により台数を大幅に伸ばしていると言い、「日本は代替ドライブトレーンの先進マーケットであり、BMWにとって重要」とした。

 また、MINIブランドはクロスオーバーの販売比率が43%を占め、その顧客の多くが新規であることをアピール。今後はディーラーネットワークを強化し、顧客満足度の向上に努める。

 なお2013年はBMW「M6グランクーペ」、「Z4」(フェイスリフト)、「3シリーズ グランツーリスモ」を第2四半期に国内導入するほか、2012年のDTM(ドイツツーリングカー選手権)マニファクチャーズタイトル獲得記念の限定車「M3 DTM チャンピオン・エディション」を第3四半期に発売すると発表した。

 2012年10月に着任したハリス社長はアフターセールスでの仕事が長く、顧客満足度の改善に努めてきたが、日本でもこれらに注力していくとした。

日本のBMWグループの販売台数は18.1%成長。うちBMWブランドが20.2%、MINIブランドが13%
3シリーズと5シリーズはディーゼルとハイブリッドが成長に貢献
MINIブランドはクロスオーバーの比率が43%にのぼる
2013年第2四半期にはM6グランクーペ、Z4、3シリーズ グランツーリスモを、第3四半期にはM3 DTM チャンピオン・エディションを導入する

(編集部:田中真一郎)