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ルノー、「毎日に花を」がテーマの限定車「カングー クルール」
180台限定。「癒し」の青、「誘惑する」紫、「勇気づける」黄色の3色を設定
(2013/2/22 17:48)
ルノー・ジャポンは2月22日、「カングー」の限定車「カングー クルール」を発売した。5速MT車と4速AT車をラインアップし、価格はそれぞれ219万8000円、229万8000円。同日、都内で発表会を開催した。
今回で4度目の発売になるカングー クルールは、色をテーマとした限定モデル。昨年のモデルは「フレンチレトロ」をテーマに、ベージュ カマルグ(ベージュ)、ブルー エクスプレス(ブルー)、ヴェール パステル(グリーン)と、比較的落ち着いたカラーラインアップとなっていたが、今年のモデルはタンタシオン ヴィオレ(バイオレット)、カルム ブルー(ブルー)、クラージュ ジョン(イエロー)と華やかな色が用意された。
3色合計で180台のみの販売となっており、タンタシオン ヴィオレが40台、カルム ブルーが60台、クラージュ ジョンが80台用意される。MTとATの比率はカラーによって異なるものの、おおよそ80~85%がATとのこと。
発表会に出席した商品企画のフレデリック・ブレン氏によると、カングーの特徴は「スペックというよりも色やライフスタイルに合わせやすいこと」にある。そもそもカングーは商用車で、フランス本国では大口顧客の要望に合わせたカラーを施して納車している。こうした過去に使用したカラーはすべて蓄積されていて、現在では250色以上あると言う。カングー クルールのカラーは、この中から選ばれているというわけだ。
そして今年のカングー クルールのテーマは「毎日に花を」。ブレン氏は「フランス人は花をプレゼントするのは日常のことで、リビングに花が飾ってあるのも普通のこと」とし、フランス人のライフスタイルに花は欠かせない要素と言う。その花をイメージした今回のカラーリングだが、タンタシオン ヴィオレは「気になる人の心を『誘惑』するときに贈る紫の花」を、カルム ブルーは「頑張っている人を『癒し』たい時に贈る青い花」を、クラージュ ジョンは「元気になってほしい人を『勇気』づけるときに贈る黄色い花」をイメージしたものと言う。
いずれも華やかなカラーを採用したことについて、ブレン氏は「好きな人に花を贈るとき、パステル系の花だとあまり気持ちが入っていないと取られかねないが、彩度の高い花は気持ちが入っていると思われる。カングーはエモーショナルな価値のあるモデルなので、そういう色を選んだ」と説明した。
また、発表会に出席した大極司代表取締役社長は、ルノーのブランドメッセージ「Vis Tes Passions」(ビデパッション)の日本流解釈である「好きを、走れ。」について触れ、「今後も楽しいと思えるクルマを発売し、クルマのあるライフスタイルを提案していきたいと思う。そいういう意味で、ユーザーとコミュニケーションできるカングージャンボリーやサーキットイベントに力を入れていきたい」と述べるとともに、「昨年は新型車の投入はなかったが、マイナーチェンジや限定車の投入によって販売台数の下支えをし、前年比1.3%増(3108台)と3年連続で前年比増を達成することができた。今後もデザインやエモーショナルバリューで(販売台数を)支えていきたいと思う」と述べた。
なお、今年は東京モーターショーの開催年に当たるわけだが、今回もルノー・ジャポンとして出展することを明らかにし、「ブランドメッセージである“Vis Tes Passions”に見合った素敵なクルマを展示していくので、皆さんも楽しみにして下さい」と述べ、会見を締めくくった。
クルール(MT) | クルール(AT) | |
---|---|---|
トランスミッション | 5速MT | 4速AT |
ステアリング | 右 | |
全長×全幅×全高[mm] | 4215×1830×1810 | |
ホイールベース[mm] | 2700 | |
前/後トレッド[mm] | 1520/1535 | |
重量[kg] | 1420 | 1460 |
エンジン | 直列4気筒DOHC16バルブ1.6リッター | |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 78(105)/5750 | |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 148(15.1)/3750 | |
駆動方式 | 2WD(FF) | |
前/後サスペンション | マクファーソンストラット/トレーリングアーム | |
前/後ブレーキ | ベンチレーテッドディスク/ディスク | |
前/後タイヤ | 195/65 R15 | |
前/後ホイール | 6J×15 |