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スバル、国内生産台数2000万台を突破

群馬製作所矢島工場でセレモニーを開催

2000万台目のフォレスターの前で挨拶をする富士重工業 代表取締役社長 吉永泰之氏
2014年1月9日開催

 スバル(富士重工業)は1月9日、スバル車が国内生産台数2000万台を達成したことを記念して、群馬製作所矢島工場でセレモニーを開催した。

 スバルは1958年に当時の伊勢崎製作所で「スバル 360」を生産開始。その後、群馬県太田市を中心として工場を拡大し、1970年には生産累計100万台、1992年には1000万台、2003年には1500万台を達成。生産開始から56年間が経った今年、ついに2000万台を達成することになった。

2000万台目の車両となった「フォレスター 2.0XT EyeSight」

 記念すべき2000万台目の車両となったのは、ボディーカラーがサテンホワイト・パールの「フォレスター 2.0XT EyeSight」。セレモニーではこの車両を中心に、くす玉割りなどが行われた。

 会場ではまず、富士重工業 群馬製作所長の笠井雅博氏が挨拶。笠井氏は「スバルは2013年に創立60周年を迎え、同じ年度内に国内累計生産台数2000万台を達成することができた。これも全てお客様あってのもので、感謝の気持ちで一杯。過去には厳しい時代もあったが、その時代その時代を全員の頑張りで乗り越え、教訓を活かしてきた。一方で生産が間に合わず、お客様をお待たせしてしまっていることも事実で、生産の責任者として1日でも早くこの状況を改善したい。今後も皆様のご支援を受けながら、安心と楽しさを感じてもらえるクルマ作りに励み、次なるマイルストーンに向けて1台1台心を込めて生産していきたい」と抱負を語った。

富士重工業 群馬製作所長 笠井雅博氏
富士重工業 代表取締役社長 吉永泰之氏

 引き続き、富士重工業 代表取締役社長の吉永泰之氏がスピーチを実施。「今回の成果は諸先輩方を始め、従業員1人1人がこつこつと積み上げてきた地道な努力の成果で、本当に誇らしい気持ち。特に製造担当の方々には、当社の限られたリソースの中で変種変量生産によって1台でも多く生産できる体制を柔軟に行ってもらっている。一方、昨年はアメリカで42万台を販売し、一昨年と比べて26%も販売が伸びており大変な高操業状態。工場は連続2直体制で操業しており、一瞬たりとも(生産ラインを)止めない状況の中で従業員には頑張ってもらっている。安全と品質を保ちながらスバルの物作りをさらに進化させ、魅力あるクルマを皆で作り上げる努力を今日からまた続けていきたい」と挨拶した。

2000万台達成を記念するくす玉割り
従業員代表による決意表明の様子
式典参加者全員による記念撮影

 なお、記念セレモニーは稼働中のライン内を会場として設定し、ちょうど作業が停止するお昼休みの1時間ほどの合間を使って実施された。式典終了後はあっという間に飾り付けが片付けられ、再び次の目標に向けて生産が再開された。

セレモニー終了後は速やかにラインが再開された
セレモニー後に工場内の一部を公開。これは最終組み立てを終えた車両をチェックするエリア。ローラー上でブレーキやサイドスリップなどのチェックも実施する
エンジンを車両に取り付ける行程
サスペンションアームまわりの組み立てライン

(清宮信志)