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ポルシェ、“ポルシェの情熱とDNAが脈打つ”SUVスポーツカー「マカン」発表会
直列4気筒2.0リッターターボエンジン搭載のベースモデル「マカン」をジャパンプレミア
(2014/11/14 13:57)
- 2014年11月13日開催
- 616万円~997万円
ポルシェ ジャパンは11月13日、報道陣に向けて新型コンパクトSUV「マカン」を公開した。マカンのラインアップはマカン ターボ、マカン S、マカンの3グレード。すでに予約を開始しているが、11月15日~16日の週末に販売店でデビューフェアを開催し、展示車や試乗車を配置。最初のユーザーへの納車が開始されることもあって、今回の実車公開となった。なお、ベースモデルとなる直列4気筒2.0リッターターボエンジン搭載車は日本初公開。
マカンはポルシェの5番目のモデルレンジにあたり、2013年のロサンゼルスオートショーで初公開。日本では同年の東京モーターショーで公開された。しかし、ロサンゼルスの世界初公開からわずか15分後に日本でも公開となったことから、ほぼ日本でワールドプレミアしたモデルといってもよく、ポルシェの日本導入への高い期待が伺える。
マカンは3グレード展開で、直列4気筒2.0リッターターボの「マカン」(616万円)、V型6気筒3.0リッターツインターボの「マカン S」(719万円)、V型6気筒3.6リッターツインターボの「マカン ターボ」(997万円)となる。
今回の報道公開やデビューフェアに合わせて、ドイツからポルシェの首脳陣も来日しており、ポルシェAGのセールス&マーケティング担当役員のベルンハルト・マイヤー氏は日本市場を重要視していると明言した。ベルンハルト・マイヤー氏は、マカンの属するコンパクトSUV市場は「世界で130万台規模まで成長し、これは2007年の2倍近い。2024年には180万台を超えると予測、今後10年間は年率3.5%の成長が期待できる」とし、マカンも予想を上回る数値で推移していると説明した。
日本法人であるポルシェ ジャパン代表取締役社長の七五三木敏幸氏は、マカンの投入について「日本におけるポルシェの新しい顧客層を開拓し、さらなる伸長を続ける大きなステップ」と説明した。数字の上でもそれは現れており、10月末現在で約1500台のオーダーがあることを明らかにした上で、2014年のポルシェの新車登録台数は10月末で3797台(昨年同期比101.5%)、これにマカンの年内納車分を加えると「通年ではじめて5000台が視野に入ってくる」と好調をアピール。さらに「来年度はマカンの販売台数が寄与し、大幅な成長が見込める」と2015年の好調も予測した。
マカンの販売とマーケティングについては、ポルシェ ジャパンの執行役員営業部長兼マーケティング部長の牧野一夫氏が説明を行った。牧野氏はマカンを一言でいうなら「ポルシェの情熱とDNAが脈打つSUVのスポーツカー」と表現した。さらに牧野氏は、マカンがSUVのスポーツカーであることを強調し、フロントのエアインテークをはじめルーフライン、左右のサイドブレード、リアビュー、インテリアなどがスポーツカー特有のデザインとなっているとした。
3グレードについてはいずれも戦略的価格とし、ベースグレードで616万円のマカンは「ポルシェの40のラインアップの中で一番お求めやすい」、719万円のマカン Sは「“S”の称号の付く全ポルシェモデルの中でもっともお求めやすい」、997万円のマカン ターボは「圧倒的パワー、レザーパッケージやボーズサウンドシステムを備えた最高峰モデルでも1000万円を切る価格」と述べ、価格面の優位性をアピールした。
競合車種についてはアウディ「Q5」、BMW「X3」、メルセデス・ベンツ「GLKクラス」などを挙げつつ、デザイン、セグメントNo.1のパフォーマンス、カスタマイズ性でクラストップであることを紹介するとともに、「セグメントでNo.1だけでなく唯一のスポーツカー」と、マカンの優位性を強調した。
さらに比較検討が予想される車種も挙げ、「競合となるモデルが幅広く存在し、このモデルの数と同じだけのお客様が今後ポルシェを選ぶかもしれない」「今後のポルシェビジネスを支える、新規のポルシェファンを生み出す大変重要なモデル」と期待を込めた。加えてすでに1500台の受注があったことにも触れ、「まだ正規販売店に車両がない、その中での数字であること。マカンの魅力の高さ、市場の期待の高さが1500台という数字に表れている」と自信を見せた。
先行展示などは開始しているが、今後のマーケティング活動については11月15日~16日に全国43拠点のポルシェ正規販売店でデビューフェアを開催。テレビCMも11月に一部で放映する。販売店側でも、サーキットで販売スタッフにマカンを体感させるなどの研修を行い、マカンの特徴を顧客に伝える準備を万全にしているという。