東京モーターショー2013
ポルシェ、新型のコンパクトSUV「マカン」を初公開
エグゼクティブモデルのパナメーラ ターボSも併せてワールドプレミア
(2013/11/21 15:04)
ポルシェ ジャパンは、世界的にも支持を受けているコンパクトSUV部門に新たに参入する新型「マカン」を初公開するとともに、150mmストレッチさせたエグゼクティブバージョンの「パナメーラ ターボS」のワールドプレミアも行った。
マカンは東京モーターショーと同時期に開催されているロサンゼルスオートショーとの同時発表で、東京ではアジアプレミアとなる。車名のマカンはインドネシア語で虎を意味していて、その名のとおり力強く瞬発力に優れており、さらに軽い足取りで荒れた路面をしっかりとつかむ性能を保持しているという。
用意されるグレードは、マカンS、マカンS ディーゼル、マカン ターボの3種類。マカン ターボには新規に開発され、クラストップレベルとなるV型6気筒 3.6リッターツインターボエンジンが搭載される。3.6リッターのターボエンジンは最高出力400PSを誇り、トップスピードは266km/h、0-100km/h加速はわずか4.8秒だという。マカンSに搭載されるのはV型6気筒 3.0リッターツインターボエンジン。最高出力は340PSとなる。ディーゼルモデルのマカンS ディーゼルもV型6気筒で、3.0リッターのターボディーゼル。最高出力は258PSで、6.3~6.1L/100km(15.8~16.3km/L)という優れた燃費性能を持ち合わせている。
どのモデルも電子制御式のマルチプレートクラッチによるアクティブ4WDを装備。アクティブ4WDはPTM(ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム)と統合され、最適なトラクション性能と俊敏なハンドリングを実現。トランスミッションは7速PDKになる。
コンパクトSUVであってもポルシェが求めるハンドリング性能を保っていることは言うまでもないが、その優れた運動性能を実現するための特徴がシャシーや足まわりにも取り入れられている。
シャシーは、軽量構造のコンセプトで仕上げられていて、足まわりは、スチール製スプリングと電子制御のPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)を組み合わせている。PASMのプログラムは「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」の3種類で、それぞれのモードに合わせてダンパーの減衰力が最適化される。また、オプション設定されるエアサスペンションは、レベリングシステムと車高調整機能、PASM機能が含まれ、快適性、スポーツ性といったSUVモデルに求められる性能を生み出している。
マカンは、ライプツィヒ工場で生産されるメイドインジャーマニーのモデルとなる。5億ユーロを投資して新たに設けられた生産ラインによりマカンはラインオフされる。